CRAZY TAXI2, Super RUNABOUT

ゲームの文法 2001_08_13

 

「ゲームの文法」という言葉があるらしい。
私はこの言葉の意味が分からない。
この言葉を私が目にしたのは浜村通信のクロスレビューの中なのだが、説明がないのだ。
文法が崩れているという『セガガガ』をプレイしても、この言葉の意味は結局分からず仕舞いであった。

ところで、私は今頃になって『スーパーランナバウト』というゲームを手に入れた。
既に歴史になりかけているDCのラインナップの中でも、比較的早い時期に発売されたゲームだろう。
なぜ今頃になってこのゲームを買ってきたかというと、『CRAZY TAXI2』を未だにやっていて、というか、依然として中心にドッカリと腰を下ろしていて、「そういえば似たようなコンセプトのゲームがあったなあ」と思い出したからである。

私はこの『スーパーランナバウト』をプレイして、「あれっ、おかしいな?」と思った。
このゲームでは「街や他の車をバンバン破壊して良いよ!」というのが売りのはずなのだ。
ところが、ゲームはそういう風につくられていない。
ぶつかってはいけないのである。
どうしてかというと、加速にものすごく時間がかかったり、自車が破損したりするからだ。
おまけに当たり判定はやけに厳しい。
つまり慎重に慎重にドライブしなければならない。
これって矛盾してる。

これは『CRAZY TAXI』を既にプレイしていたから気付いたのかも知れない。
『CRAZY TAXI』にはダッシュがあるから、ぶつかってもリカバリーが効くのだ。
だからコンボを狙って無理する意欲が湧く。
また、ダッシュ後にトップスピードよりも速度が落ちるように設計してあるところがミソで、上級者になればやはり慎重にプレイした方が良いのである。(注)
実に理にかなった設計だ。

で、両者を比べてみて思ったのだが、『スーパーランナバウト』みたいなのを「文法が崩れている」という表現をして良いのではないか。
あるいは『CRAZY TAXI』みたいなのを「正しい文法」と表現して良いのではないか。
要するに理にかなっているか、いないか、ということなのだが。

気になるので、浜村通信の解説を求めたい。
もっとも、このところファミ通買わなくなったので、誌面に書かれても読めないのだが・・。
ファミ通.comで用が足りてしまうから。


<注>
ダッシュ→キャンセル→ダッシュを連続することで強い加速を得られますが、トップスピードで走り続けるのとどちらが速いのかわかりません。


<追記 2001_11_27>

最近の浜村通信の書きっぷりをみると、どうも上の見解は違うようだ。
私が言うところのトレードオフの意味で「文法」という言葉を使っているのかもしれない。
しかしまあ、何の説明もなく「文法」「文法」使いやがって、なんかすごくクヤシーって感じー。


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