GOROGOA、STEAM版

目新しいだけじゃなく中身も大事 2018_11_09

 

ゲームは目新しい事がなによりも大切。
最近は特にそう思うな。
やっぱり飽きてきてるんだろう。
ずいぶんと長いことやってきたからね。
まあまあよく出来たゲームでも、過去にやった事のあるものと同じだ、と気付いてしまったら急にやる気がなくなったりする。
しかし、だからといって目新しいだけで良いかといったら、そうでもない。
やっぱり中身が大事・・・というか自分が中身を理解しなきゃ、ホントの面白さは得られないのである。


斬新なパズルゲームだという噂は聞いてたんだ、『GOROGOA』。
やってみたら、なるほどと唸る目新しさ。
パズルのピースは2×2で4枚しかない、あるいは4枚までしか置けない。
しかし、ピースを拡大縮小したり、レイヤーでピースを分けたりして、境界線をつなぎ合わせる事が出来るのだ。
しかもそのピースの中ではストーリーが展開していく。
これは確かに斬新だ。
一見の価値はある。

しかし、すぐに私は疑問を抱いた。
これ、ゲームとしてはどうなんだろう?って。
というのも、第3ステージあたりまで実質的に出来る事が一つしかないんだ。
否応なく正解に辿り着いてしまって、何が起こっているのか分からないまま、どんどん進んでいってしまう。
これはパズルなのか?と思った。

このゲームがプレイヤーに何を求めているのか、が分かったのは第4ステージになってから。
基本的に色のついたボール(果物?)を求める少年をゴールへと導く事が、このゲームの目的らしい。
その途中に誰かの人生のワンシーンが織り込まれていて、少年が進む順に誰かの物語を進行させていく必要があった。
二つの行為を同時に満たすように考えるのだ。
画だけのパズルじゃなくて、思考のパズルみたいなものも織り込まれているんだな。
そこに気付いたときに、なるほど斬新で面白いと納得できた。
やっぱり評判のいいゲームってのは中身もよく出来てるんだ。

もっとも、すぐに終わっちゃうんだけど。
飽きる前に終わっちゃうってのも、むしろ良い点の一つなのかもしれない。
価格が安いインディーズならではだな。


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