ゲームは目新しい事がなによりも大切。 最近は特にそう思うな。 やっぱり飽きてきてるんだろう。 ずいぶんと長いことやってきたからね。 まあまあよく出来たゲームでも、過去にやった事のあるものと同じだ、と気付いてしまったら急にやる気がなくなったりする。 しかし、だからといって目新しいだけで良いかといったら、そうでもない。 やっぱり中身が大事・・・というか自分が中身を理解しなきゃ、ホントの面白さは得られないのである。 斬新なパズルゲームだという噂は聞いてたんだ、『GOROGOA』。 やってみたら、なるほどと唸る目新しさ。 パズルのピースは2×2で4枚しかない、あるいは4枚までしか置けない。 しかし、ピースを拡大縮小したり、レイヤーでピースを分けたりして、境界線をつなぎ合わせる事が出来るのだ。 しかもそのピースの中ではストーリーが展開していく。 これは確かに斬新だ。 一見の価値はある。 しかし、すぐに私は疑問を抱いた。 これ、ゲームとしてはどうなんだろう?って。 というのも、第3ステージあたりまで実質的に出来る事が一つしかないんだ。 否応なく正解に辿り着いてしまって、何が起こっているのか分からないまま、どんどん進んでいってしまう。 これはパズルなのか?と思った。 このゲームがプレイヤーに何を求めているのか、が分かったのは第4ステージになってから。 基本的に色のついたボール(果物?)を求める少年をゴールへと導く事が、このゲームの目的らしい。 その途中に誰かの人生のワンシーンが織り込まれていて、少年が進む順に誰かの物語を進行させていく必要があった。 二つの行為を同時に満たすように考えるのだ。 画だけのパズルじゃなくて、思考のパズルみたいなものも織り込まれているんだな。 そこに気付いたときに、なるほど斬新で面白いと納得できた。 やっぱり評判のいいゲームってのは中身もよく出来てるんだ。 もっとも、すぐに終わっちゃうんだけど。 飽きる前に終わっちゃうってのも、むしろ良い点の一つなのかもしれない。 価格が安いインディーズならではだな。 |