「ほんとうによくやったね」 『サクラ大戦3』のエンディングまで辿り着いて、その一言しかない。 正直『サクラ大戦2』の時には、「もうこの辺でイッパイイッパイでしょ!」という感想だった。 全キャラ分のエンディングを見なければならないと思うと目眩がしたし、実際そこまでのガッツはなかったのだ。 しかし私は『3』のエンディングはおろか、全てのイベントを見なければなるまいな、という気になっている。 まさか、ここまで素晴らしいギャルゲーに仕上げてくるとは予想できなかった。 『サクラ大戦3』の製作に関わった全ての人に賞賛を捧げたい。 このゲームの素晴らしさは、いくらも挙げることが出来よう。 しかしながら、それを一つ一つ取り上げていっても、今の私の感動を表すことは出来ない。 だから大雑把に言おう。 ゴージャスだった、本当に。 ゴージャスに作ると言うことは、実は大変難しいことだ。 優秀な人材を大量に動員するのはいいが、それは手足が増えることを意味する。 外注も出さざる得ないだろう。 ましてや舞台はDCに移行している。 それをまとめ上げ、細部に至るまで妥協を許さない意志。 おそらくそれは「執念」と呼ばれる域のものに違いあるまい。 私はエリカにときめいたり、ロベリアにドキドキしたりする度に、それを感じた。 現状では、これを越えるギャルゲーはあり得ないだろう。 ギャルゲー世界の壁だ、これは。 これを越えるにはプレイヤーに負荷をかけるしかないが、今のプレイヤーは負荷に耐えられない。 今のプレイヤーに提示できる最高のギャルゲーを私達は手に入れた。 入れてしまったと言うべきか。 <補足> これを越えるためには、より大きな「負荷」が必要だと私は考えている。 それも直接的な。 その辺は別の機会に書きたい。 |