ゴルフゲームの差別化は難しい。 『遙かなるオーガスタ』でシミュレーターとしては、そこそこやることはやってしまった感がある。 後はどこまで細かく表現できるか、というだけのことであり、そんなに代わり映えしないんじゃないか。 計算力が上がっても、シミュレーションとして影響の小さい項を省略せずに計算したり、有効数字を増やして計算できるだけなのである。 よほどカオスな系でなければ、入力に対する出力に大きな変化はないだろう。 いまさらゴルフゲームねえ・・・とも思うのだが、そこはそれ、逆になれているとやりたくなる部分もあり、私も長いことゴルフゲームをやってきた。 で、今また私は『みんなのゴルフ5』をやり始めたのである。 詰まるところ、私はようやくPS3を買った。 PS3の話はさておき、『みんなのゴルフ5』である。 私はこのシリーズを初めてやった。 PSの看板シリーズということで、ずっと避けてきたのである。 ただ、「みんなのゴルフ」がキャメロット開発からスタートした事は知っているので、おそらく「マリオゴルフ」とそう変わらないだろうと思っていた。 しかし、これが非常に面白く感じているのである。 ゲームの構成についてはまた別に書きたいと思うのだが、とにかくどんどんプレイしたくなるんだな。 なぜ面白く感じるのかというと、ひとえにそれは心配りであって、しかも私が喜ぶぐらいだから、ちょっとオタク臭い感じなのである。 一言でいうと、なんかギャルゲーっぽいのだ。 なにぶん初めてやったから、今までどうだったのか全く知らないのだが。 プレイがなんだかやけに気持ちいい。 耳障りがいいんだな。 要するに、音声面でサービス精神旺盛なのだ。 ギャラリーがいる方へ打ち込んだりすると、キャディさんが「ファー!」って可愛い声で叫んでくれるんだよ。 それがまたどっかで聴いたことあるような声なんだ。 多分しょっちゅうギャルゲーに出演している人だろう。 もちろんそれは私が女性キャラしか使わないからなのだが。 だって、そっちの方が嬉しいんだから仕方ないじゃないか。 男のむさ苦しい声など聴きたくないのである。 「みんなのゴルフ」っていうぐらいだから、私はもっとファミリー向けな味付けなのかと思っていたのだが、印象としてはオタク寄りな感じがした。 以前からこういう路線だったとすれば、驚くべき事である。 ゴルフゲームでこういう差別化が許されるとは。 案外というか、思った通りというか、日本人はギャル耐性があるのかもしれんな。 それともギャルゲーっぽくなったから、今作は売上が今ひとつなのか。 私はこれで満足だけど。 <余談> そういえば昔、脱衣ゴルフゲームってあったような気がするな。 ああいうのはゴルフと脱衣が分離してしまっているから、ゴルフゲームの差別化とは言えないが。 |