ギガウイング

シューティングゲームにシナリオは必要か 2000_09_05

 

『ギガウイング』のエピローグを見ていて、思わず目頭があつくなった。(ルビーのやつ)
別にクリアして感極まったからではなく、エピローグを読んだら感動してしまったのだ。(コンティニューしまくりだし)
ものすごく短いテキストだし、中身はなんにもないんだけど。

わたしはものすごく感動しやすい人間なのである。
そういう話は勘弁してくれよ、と思った。
そこで、シューティングゲームにシナリオなんているのか?と考えてみた。

同じシューティングゲームとはいっても、『ギガウイング』と一緒に買ってきた『ガンバート2』なんかは必要だろう。
『ゲーム天国』ほどではないが、キャラゲーの感が強いし、エンディングでちょっと笑わせる。
しかもエンディングが2種類あるので、少なくとも各キャラ2回はクリアする必要がある。
内容はどうあれ、ある程度は遊べるわけである。(ちょっと古いタイプのシューティングだと感じた)

一方、『ギガウイング』は得点稼ぎを中心に据えたシューティングゲームといっていいだろう。
何となくかつて私が燃えた『怒首領蜂』に似た雰囲気がある。
だが、『怒首領蜂』にはまともなシナリオはないのだ。
たいていの人が一週目をクリアしたときにイヤーンって感じるような、首領の話が挿入されている程度なのである。(『怒首領蜂』は『首領蜂』の続編で、ドンの言いなりになって戦うというところからきたネーミングらしい。で、続編では話を聞いて怒るので『怒首領蜂』なのかな?)
しかし、やっぱり特点稼ぎはそんなことに関係なく熱かった。
とてつもなく熱かったのである。

そして、私がシューティングゲームに再び興味を持つきっかけになった『蒼穹紅蓮隊』でも、やはりシナリオは気にならなかった。
実際にはサイドストーリーがあったらしいのだが、全然興味がなかったのだ。
でも、とても面白かったのである。

こうして考えてみると、やり込み度とシナリオの間に相関関係なんかないぞ、という結論に落ち着いても良さそうな気がする。
じゃあ、シナリオなんか要らないや!とも思ったのだが、それは短慮が過ぎるかも知れない。
誰もがやり込みプレイを出来る訳じゃないし、そういう人たち(私もこちらに入ることが多いのだが)にとっては、とりあえずクリアしてエンディングを見る、という事が目標になる。
やっぱり無いわけにもいかないのか・・・。

では、せめて、最後は救われるシナリオがいいな、という結論にしておきたい。
頑張った人にはご褒美を。


<余談>

『ギガウイング』では最後に「End・・・?」というメッセージが出てくる。
ひょっとすると、真のエンディングが別にあるのかも。
条件はやっぱりワンコインクリアだろうか。
とても出来そうにないのだが・・・。