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狭義のゲームは負荷であり、負荷を有するものはすべてが広義のゲームであると私は定義してる。 読むことも、もちろんゲームの一つ。 単に読む負荷だけじゃなく、先を読むことや作者が何を言いたいのかを考えることもまたゲームと言える。 だから、私はノベルゲーだって別に構わないと思っているのである。 ただこれは全然先が読めなかった、『ghostpia シーズンワン』。 これは、今まで見たことも読んだこともないお話。 セールのお勧めに出てきたから、ちょっと見てみただけだったんだ、最初は。 そこで見たこのセリフちょっと惹かれた。 「どこにも行けないこの町で、いろいろできないわたしは夢みる。」 田舎町から出られない女の子をイメージして私はデモ版をプレイし始めた。 しかし、実は全然違うの。 タイトルの通り、住人が全員幽霊の町のお話だった。 しかも、見た目に反してやることがクレイジー。 名探偵コナンを少女マンガ風にしたような絵柄で、一見ポップな感じなのに、平気で人を殺すんだよね。 自分も死ぬし。 死んでもゴミ置き場からいつの間にか復活する、という設定のせいで、残虐さとポップな感じが共存できちゃうんだ。 これは先が気になったな。 だって全然先が読めないから。 本編も買わずにはいられなかった。 本編を買っても、結局何もわからないんだけどね。 どうして幽霊の町に住むことになったのか、人間だったときに何かやったのか、作者が何を言いたいのか、なんにも。 タイトルに書いてある通り「シーズンワン」だから。 でも買って後悔はない。 だって、これが唯一無二の作品だってわかったから。 こんな話は私が知る限り他にないよ。 これは続編が楽しみだな。 もっとも、開発体制が極めて小さいみたいだから、なかなか出ないかも。 映像も手間かかってそうだし。 |