ゲットバス2

きっかけ 2002_07_28〜29

 

『ゲットバス』がメチャメチャ面白い!
そんな話、聞いたことある?
無いでしょ。
でも、私は大変気に入ってしまったのである。

とりあえず『ゲットバス』のツアーモードをクリアした後、私は『ゲットバス』をやり込むのではなく、『ゲットバス2』をやろうと思った。
ゲームというのは大抵場合、新しい方が出来が良いものである。
もっとも『ゲットバス2』を手に入れるには随分と時間がかかったのだが。
どうも流通量が少ないようだ。

『ゲットバス2』をプレイして私はビックリした。
まずブラックバスを釣り上げて、重さが表示される。
その後に、妙に爽やかなBGMと共に、ブラックバスをリリースするモーションが入るのだ。
「ええー、そんなモーションいらんだろう?」と思った。
ゲームの神髄は不必要なものを切り落とすことにあるはず。
「このゲームちょっとおかしいぞ。」
私が『ゲットバス2』というゲームを疑い始めたのは、こんな些細なきっかけだった。

今更『ゲットバス2』の話を事細かく書いても仕方ないだろうから、バッサリと省略することにする。
要するに、『ゲットバス1』はアーケード仕様だけど、『ゲットバス2』はハナからコンシューマーなので、それなりに変えなくちゃ!と思ったらしいのである、この制作者は。
だから、全部『1』と逆につくった。

アーケードの特殊筐体では、一回200円なり300円なり取るわけである。
またフィッシングゲームというものの性格上、一回目からそれなり楽しくないとマズイ。
だから、ブラックバスは釣れるべきだし、ポイントにならない外道(狙ってない種類の魚のこと)はいらない。
アーケードはインカムが重要なので、余計な物はそぎ落として、一回のプレイは短く濃密に。

それになんといっても「ブラックバス」を見て欲しい。
アーケード基盤が進化して、リアルなブラックバスを表現できるようになったから『ゲットバス』をつくったわけで、あんまり釣り糸のテンションメーター(張り具合)を見てばかりいるようでは困る。

これの逆を『2』ではやって見せたわけである。
私が「これはおかしいぞ」と思ったリリースモーションもおそらく、コンシューマーなんだからオマケ付けてみようかな、という程度のことだろう。
私は『1』の構成が気に入っていたので、当然『2』は面白くないのである。

多分、あのモーションがなければ、「『ゲットバス2』ってなんかイマイチね」で終わっていただろう。
あのモーションのせいで『ゲットバス2』が楽しめたわけではないんだけど、『ゲットバス』の面白さがなんだったのか?ということを考えるきっかけにはなった。
誠に不思議なことである。


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