がるメタる!

1と無限大の間に解はあるのか? 2018_02_28

 

楽器おもちゃは思ったほどウケない。
以前にも書いた記憶があるのだが。
本物の楽器に寄せ過ぎると操作が難しい割に出力される音がしょぼくて損をするし、操作を簡略化しすぎてもすぐに飽きちゃう。
一方で、エア○○という最強のゲームを手軽に楽しむ事も出来るのである、我々は。
エアギターなんかだと負荷はほぼゼロなのに、自分の好きな曲を自分が弾いているような気分になる事で大きな喜びを手にする事が出来るのだ。
分母がゼロなら、喜びの増幅率は観念的には無限大と言ってもイイ。
果たして、エア○○と実際の楽器を演奏する事に間に、より大きな喜びを得るための最適解はあるのか?
増幅率が低くても絶対量としての喜びを大きくする方法はあるかもしれないし、そもそもその楽器に触れる事が困難なのであれば、それを模倣するだけで何かしらのメリットはあるかもしれない。

こう考えていけば、NSで発売された『がるメタる!』に興味を惹かれることになんの違和感もないはず。
ドラムって簡単には触れられないじゃん。
実際にバンドを組むときもドラマーを探すのが難しいってよく聞くし。
しかもドラムには音階がない?から、適当に叩いても面白いかも。(私のドラムに関する知識はゼロ)
DMM.comが発売元なのはちょっと気がかりではあるものの、ちょっと試してみたくなるのも当然の事である。
ストーリー展開が「闘え!応援団」っぽく思えた事も、やってみたくなった理由のひとつではあったけど。

やってみたら、これはまた難しいゲームだった。
いや、ストーリーモードをクリアするだけなら簡単なのだが。
何が難しいってリズムが分からない。
譜面がないゲームなので、自由に叩いていいのだが、基本8拍1セット(?音楽はわからない)の中で得点になるパターンを叩く必要がある。
ところが、リズムの起点も分からなければテンポも分からず、どんどんずれていく、というか、ずれているかどうかも分からない。
メタルというだけあって、音がガチャガチャしてて私には全くリズムが分からなかった。
よっぽどリズム感のある人(ベースを聞き分けられる人?)なら出来るのかもしれないが。

こうなると、もうエアドラム的な楽しみ方をするしかない。
ドラムを叩くという行為自体はなかなか出来ない事だから、そこにメリットはあるだろう。
幸いにして音がガチャガチャしてるから、適当に叩いてもそんなに聞き苦しいことはない。
しかし残念な事に、曲は好きな曲でも何でもないのである。
どうもクラシックをアレンジしたものらしいのだが、特に思い入れは持てなかった。
そもそも五月蠅いの嫌いだし、私は。
エアドラムだと考えたとしても喜びが大きくなる事はなかった。
まあ、私はあんまりやりたくはないね。

表題に対する答えを申し上げますと、たくさんの人にウケる解はないって事になるね、いまのところ。
このゲームをやった限りでは、だけど。
だって、このゲームを楽しめるほどのリズム感を持った人がたくさんいるとは思えないし、好きな曲は人それぞれだからな。
自分の好きな曲をゲームの中に持ち込めるようなシステムを構築できれば、あるいは・・・とも思うが。


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