ELITE BEAT AGENTS_4

アメリカからのメール 2007_03_05

 

あまり他人(ひと)にゲームを勧めたくない。
ゲームを面白いと感じるかどうかなんて人それぞれ。
勧めてホントに喜んでもらえればいいけど、面白くないと言われたらショックじゃないか。
それに、仮に面白いと言ってもらえても、気をつかってるのかも、と心配になってしまう。
他人にゲームを勧めても良いことなんて、そんなにない。
その昔セガのBBSに出入りしていた頃は、自分が面白いと思うゲームを他の人にもやって欲しくて仕方なかったものだが。
いま思えば、余りにも青かったな。

そんな私にDSのゲームを勧めてくれとメールを送ってきた人物がいた。
しかもアメリカから。
仕事で赴任しているんだそうだ。
彼が学生だった頃には、直球縛りハンデ付きのパワプロでコテンパンにしてやったものである。
だから彼は、今も私が当然ゲームし続けていると確信していたようだ。

なんだろうな。
普段だったら、あまり具体的に勧めないんだけど、そのときはつい書いてしまった。
たまたま「アメリカ」って目にしたもんだから、じゃあ、『ELITE BEAT AGENTS』でもやればいいじゃん、ってね。
私は未だに『ELITE BEAT AGENTS』を毎日やり続けているのである。

これが困ったことに、案の定、私のところに苦情が舞い込んできた。
出来ない。
知らない曲はタイミングが判らない。
自分は押しているはずなのに、押してないと判定される・・などなど。
勧めるゲームが悪かったのかもしれない。
『ELITE BEAT AGENTS』は私がやったゲームの中でも難しい方だからな。
面白くないとは書いてなかったけど。

勧めたからには仕方がない。
私はアフターケアするハメになった。
普段はチアでしかやらないんだけど、難易度の低い方でプレイして、初心者だったらどの辺で詰まるかなって考えながらプレイしてみた。
『押忍!闘え!応援団』に比べると、タッチするタイミングが素直じゃないので、自分のリズム感を信用せずに、視覚を優先した方が良いケースがあるんだな。
試し試しやっているうちに正解が掴めてくるから、諦めないでやってみることが肝要。
そこいらへんを何とか伝えることにした。
付属のペンに不満があるのは仕方ないだろう。

ただこの過程は私にとっても少し良い作用をもたらした。
また『ELITE BEAT AGENTS』が楽しくなってきたのである。

ずっと300点満点プレイを目指してやってたんだけど、一曲も出来なかった。
序盤の曲ぐらい出来るだろうと思いきや、これが出来ない。
どのステージにも必ず何カ所かタイミングのずれやすいところがあるんだな。
一つのミスも許されないプレイって、ホントに苦しい。
リセットリセットの繰り返し。

たまに300点満点を意識しないでプレイしてみるのも楽しかったな。
何気なくやっているだけでは絶対にパーフェクトは出ないと思うけど、何気なくやってるときの方が楽しいかもしれないね。
根を詰めすぎて何が楽しいのか判らなくなっているときに届いたメールは、思いがけずイイ効果をもたらしたのである。
たまには人と交わりながらゲームしろって事なのかな。
あんまり気は進まないけどね。


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