Last Stop、GamePass版_2

ヘタクソ! 2022_02_27



あれを言っていたのは誰だったかな?
伊集院だったか、若林だったか、がラジオで言っていたのだが、「伏線を見事に回収していて素晴らしい!」みたいなレビューってなんなの?って話をしていた。
映画やアニメのレビュー。
すべての伏線を綺麗に回収していたら素晴らしいのか?という問いへの答えは、少なくとも技巧的に素晴らしいとは言えそうだ、ということになる。
今回はそういう話なのだが、『Last Stop』の最終章について書くことになるので、具体的なことは書かないけれども、何も知りたくない方は読まないでください。


『Last Stop』の最終章を終えた時、私の頭に浮かんだのは「ヘタクソ!」という感想であった。
これには相当な説明が必要になる。

このゲームのオープニングでは、ある出来事が描かれる。
しかし、その後は三つの物語が並行して進んでいく。
一見したところ、オープニングとは関係なさそうな三つの物語が。
物語の内容は「世にも奇妙な物語」みたいな感じである。
コメディあり、サスペンスあり。
私は割と面白いと思ってプレイしていた。
そして、その三つが最終章で一つにまとまる。

問題はここである。
オープニングと最終章はつながっている。
では、途中の物語はどうかというと、三つのうち一つだけなんだ、直結しているのは。
他の2つは全然関係ない。
たまたま偶然同じ場所に同じタイミングで現れただけなの。
当然、伏線なんてない。
だって、関係ないんだから。

私はプレイしながら、そんなバカなと思ったね。
今どき5分の漫才だって伏線を張っておく時代ですよ。
なんにもないの?って。
なんにもないまま終わったとき、私は「ヘタクソ!」と思ったのであった。
個々のお話のエンディングには文句ないけどね。

やっぱあるんだよね、評価軸の一つに伏線の回収って。
ああ、なるほどね、っていう感触が欲しい。
そこいら辺がライターさんの腕の見せ所でしょ。
このゲーム、STEAMで検索するとあんまり評価は高くない。
やはり最後の印象が悪いんだと思われる。
とするならば、伏線を張って回収することも重要である、という結論になるだろう。


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