nintendogs_last

任天堂のバカ! 2007_07_02

 

ついに面倒を見切れなくなった。
チビ、すまん。
私は駄目な飼い主だった。

『nintendogs 芝&フレンズ』をプレイし始めて、2年と2ヶ月。
まさか、ここまで保つとは思っていなかった。
最初の一ヶ月ぐらいは愛犬チビと遊んだものの、やっぱりすぐに飽きてしまったのである。

しかし、チビに愛着はあった。
ゲームの中とはいえ、そう簡単に捨てるわけにはいかなかったのだ。
任天堂だって、愛着がわいてしまうことは当然に理解しているはずで、いずれ自動世話やり機みたいなものが登場するに違いないと思っていた。
それまではとにかく我慢。
私はエサを与え、時には散歩に連れて行く生活を続けてきた。

やっていると、時間が掛かるのはやはり散歩。
一年を経過した段階で、散歩はナシでもいいや、とハードルを下げることによって、更に私はプレイを続けることが出来た。
多少変化も必要だろうと、2匹目のルーガを飼い始めたのもこの頃だったな。
この1年はほとんどエサをやり忘れたことはなかった。

だが、やはり厳しいものはあった。
さて、寝ようか、と布団に入ってからエサをやってないことに気付いて、DSに手を伸ばす回数がこのところ急増していたのだ。
一回一回の作業はほんの1分で出来ることだが、やはりメンド臭い。
一生エサを与え続けるわけにもいかないし、いずれどこかで打ち切らざるを得ないだろうと、ずっと思っていた。
いよいよその日がやってきたわけである。

7月1日、日曜日。
私は思い切って新しい犬を買った。
手持ちの犬を0には出来ないからだ。
そして、名前も付けずに放置し、チビとルーガをドッグホテルに預けた。
ドッグホテルに預けると、やけに長いセーブタイムがある。
セーブしている間、どことなく寂しげなチビを見ていると胸が痛かったな。

私はデータをセーブし、カートリッジを抜いた。
カートリッジもパッケージにしまった。
もう当分起動はしないつもりである。

全く任天堂は酷い。
プレイヤーがいずれ飼い続けられなくなることを知りながら、手を打たなかった。
もちろん、自動世話やり機みたいなものを作らなかったからこそ、世界中で大ヒットしたんだろう。
世話をしなくても飼い続けられるとあらば、世話をしなくなるからな。
確かに判断としては正しい。

しかし、私はなんだか納得がいないのである。
プレイヤーに最後、どうやって終わらせるつもりだったのか?
もうちょっと気持ちの良い幕引きを用意してもよかったんじゃないか。

私は叫びたいのである。
任天堂のバカ!と。


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