Flowery(フラアリー) PS4版

虫が良すぎる 2014_08_10

 

どうやらSCEはPS+に加入して欲しくて仕方ないらしい。
黙っててもお金が入ってくる仕組みって有り難いんだろうね、きっと。
私は全然興味ないけど。
だって、ネット対戦なんてやらないし、やりたくもないゲームをフリーにしてもらっても嬉しくないでしょ。
まあでも、ただでいいから使ってくれ、というなら使わないでもない。
一覧をざっと見た限りでは、遊んでみてもいいと思ったのは『Flowery(フラアリー)』だけだったな。
PS3のダウンロード版が多少話題になっていたのは知ってる。
せっかくだから、PS4版をプレイすることにした。

やってみたら、なるほど最初にこれをプレイした人たちは書くことがあっただろう、と思った。
荒んだ都会の生活に一服の清涼剤を、みたいなコンセプトなのかな?
ただ花びらが進んでいくだけ。
「塊魂」みたいに花びらを増やしながら、条件を満たして先に進んでいく。
最後にちょろっと演出らしきものはあるけれど、ほとんどストーリー的なモノはなかった。
導線であったり、チェックポイント的な意味合いを持つ花のつぼみを通過する度に効果音が鳴るので、上手くプレイすると音響的な気持ちよさもある。
飾り気がないので、プレイヤーとしては褒めたくなるゲームだった。

ただし、私は一番最初の演出がちょっと気になっていた。
車のヘッドライトが高速で動いているところからズームアウトして、荒んだ街の風景を映していく。
ヘッドライトが動いているところからスタートしてるって事は、あんまりせわしなくゲームすんなよ、というメッセージなんだろうな。
これがお前らだ!って。
街が荒廃しているのは、ゲーマーの心が荒廃している様を暗喩しているんじゃないか。
でもそれって、めぼしい成果を得るようなゲームじゃないよ、なんにも用意してないよっていう言い訳のようにも思えた。
私がゲーム内容をはじめっから知ってるから、そう思っちゃうんだ。
ゲームしてからオープニングを振り返ったら、ああそういう意味か、と納得出来たんだろう。

最初にお金を払ってプレイした人たちには、そういった発見があったんじゃないかな。
なるほど、と思ったでしょう。
ただでやってる人間が、それと同じ感動を得ようと思うのは虫が良すぎるってことなんだろう。
是非もないことだ。


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