ドラえもん のび太の恐竜2006 DS

カードゲームは相性がいい 2006_03_31

 

特定のゲームを買うには、それなりに理由がある。
一応お金を払うわけだし、プレイするには大切な時間を消費しなければならないのだ。
私が『ドラえもん のび太の恐竜2006 DS』を買うのにだって理由がある。
映画「ドラえもん のび太の恐竜」は私が生まれて初めて涙した映画だったのである。
小学何年の時だったかな?
あれは感動した。
あの時の感動が、どうせつまんないキャラゲーだろ?っていう先入観を押しのけて購入へと私を向かわせたのである。

買っては見たものの、実はあまり期待していなかった。
キャラゲーは大抵失敗するからね。
しばらくプレイせずに放っておいた。
ところがやってみたら、面白かったな、『ドラえもん のび太の恐竜2006 DS』。
驚いた。

ストーリーはリメイク映画に準拠しているのか、私の記憶とだいぶ違うんだけど、ストーリーとかあんまり関係ない。
カードゲームが面白い。
あまりゲームの説明はしたくないので細かくは書かないけど、のび太をはじめとするキャラカードと恐竜カード、そしてドラえもん特有の未来のアイテムを上手く組み合わせて構成されている。
キャラカードと恐竜カードでチームを作るところなんか、恐竜との交流を描いた映画の内容とリンクしてて面白いな。
また、カードにコストの概念を入れて、強いカードはコストが高いから使いにくい、というトレードオフを実現しているところも上手い。

それ以前に、カードゲームってのはNDSにあってるのかもしれないな。
以前2画面を50:50で使う話を書いたけど、二人対戦のカードゲームなら画面の重要性が50:50になって、しかも操作するのは自分の側だけ。
即ちタッチスクリーンは一枚だけ、というハード構成と符合する。
NDSにピッタリなんだよ。

更に褒めなきゃいけないんだけど、恐竜の表現をムービーと静止画でやったのはまた上手かったな。
短い動画と止め絵と効果音で迫力を出している。
NDSは片側しかフルパワーを発揮できないから、3Dは使わなかったんだろうな。
こうするとまた上下を50:50で使えることになる。

なんか遊んでいて、NDSでゲームを創るコツを掴んできたのかな、って印象はあった。
発売元がセガだってんだから驚きである。
開発はエポックだからセガは関係ないんだろうか?
こういうゲームを創る能力があるなら、自前のハードがあるうちにその能力を発揮しておけよ、と思いながらプレイしていた。



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