『タイムホロウ』はもの凄く簡単なゲームである。 プレイタイムが短いこともさることながら、ゲームのシステムが分かってしまえば、これほど簡単なゲームはないだろう。 私がプレイした中で詰まったのは一回だけだったな。 画面の端の方にキャラが隠れていて、画面をスクロールさせないと見えないのが一回だけあった。 しかし、このゲームを始めて触ったとき、私は酷く強い困難に遭遇したような気がした。 このゲームのシステムはちょっと特別なのである。 時間の流れを変えるために、変えたい結果に影響を及ぼすポイントを、記憶のイメージ画像から割り出していく。 この作業は凄く目新しかったな。 目新しいだけに、どうして良いか分からなくて、精神的な圧迫感を覚えた。 最初にやったときは、とにかく電源を切りたいと思ったものである。 実のところ、分かってしまえば簡単なことなのだ。 ストーリーが進む度に持っているイメージ画像をチェックして、日時・場所を特定していくだけのことで、通常のフラグ立てに一手間加わっただけなのである。 後から思い返してみて、あの程度のことに自分はびびっていたのか、と可笑しくなる。 でも、それはおかしな事じゃない。 たぶん、普通のことなんじゃないか。 新しいことって、ワクワクすると同時に大きな負荷を伴うものなんだよな。 いつも同じものをやってて飽きてるってことは、裏を返すと負荷を感じなくなっているということだからね。 飽きてないもの、刺激のあるものってのは当然に負荷を有するのである。 だからこのゲームをクリアしたとき、結構やったなって感じはあった。 終盤になると惰性でやってるようなものではあったけど。 新しいって事はホントに偉大なことなのである。 |