タイムホロウ_2

初めて、は負荷になる 2008_07_04

 

『タイムホロウ』はもの凄く簡単なゲームである。
プレイタイムが短いこともさることながら、ゲームのシステムが分かってしまえば、これほど簡単なゲームはないだろう。
私がプレイした中で詰まったのは一回だけだったな。
画面の端の方にキャラが隠れていて、画面をスクロールさせないと見えないのが一回だけあった。

しかし、このゲームを始めて触ったとき、私は酷く強い困難に遭遇したような気がした。
このゲームのシステムはちょっと特別なのである。
時間の流れを変えるために、変えたい結果に影響を及ぼすポイントを、記憶のイメージ画像から割り出していく。
この作業は凄く目新しかったな。
目新しいだけに、どうして良いか分からなくて、精神的な圧迫感を覚えた。
最初にやったときは、とにかく電源を切りたいと思ったものである。

実のところ、分かってしまえば簡単なことなのだ。
ストーリーが進む度に持っているイメージ画像をチェックして、日時・場所を特定していくだけのことで、通常のフラグ立てに一手間加わっただけなのである。
後から思い返してみて、あの程度のことに自分はびびっていたのか、と可笑しくなる。

でも、それはおかしな事じゃない。
たぶん、普通のことなんじゃないか。
新しいことって、ワクワクすると同時に大きな負荷を伴うものなんだよな。
いつも同じものをやってて飽きてるってことは、裏を返すと負荷を感じなくなっているということだからね。
飽きてないもの、刺激のあるものってのは当然に負荷を有するのである。

だからこのゲームをクリアしたとき、結構やったなって感じはあった。
終盤になると惰性でやってるようなものではあったけど。
新しいって事はホントに偉大なことなのである。


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