カニノケンカ、NS版

結論は、そもそもやりたくない 2020_08_31



今どきの対戦格闘ゲームは、結局のところ覚えないことには話にならない。
コンボやら、出始め・硬化フレームやら、全てを覚えてやっとスタートラインに立てると言ってもイイぐらい。
そんなメンド臭いことを普通のプレイヤーがやるはずはない、もっと大雑把にして貰えないものか、というようなことを書いた覚えがある、ずいぶんと昔のことだったはずだが。
しかし、いざ大雑把なゲームを提示されると、それはそれで面白くなかった。


ホントにたまたまだった、『カニノケンカ』を見つけたのは。
アマゾンでNSのソフトのみに絞ったランキングを見た時に、たまたま発売日に近かったから、100位ギリギリに引っ掛かったのが『カニノケンカ』だったのである。
その時点はPC版の噂をちらっと聞いたことがある程度だった。
特にやりたいわけではなかったのだが、Joy-Conを使うことにより操作が簡単になるらしい、という情報を知って買う気になった。
カニの手の動きとJoy-Conがリンクしてたら面白そうだと思ったのである。

ところが、いざやってみたらそうでもない。
ただ単にJoy-Conを振るとカニの手が前に出るだけの話だった。
最初は面白いような気もするんだよ。
なんせカニが戦ってるから、ぱっと見は斬新な気もした。
しかし、ちょっと進めるとそうでもなくなってくる。
実質的には、避けられない『ARMS』を近距離でやってるような感じなのかな。
ひたすらバンバン殴り合っているだけ。
ゆらゆらしているカニの手がどう動くのかよく分からなくて、酷く大雑把なゲームに感じられる。
一通り遊んだ後、これ以上どうしたら良いのか全く分からなかった。

考えようによっては、私が望んだ対戦格闘ゲームそのものだったはず。
ガードと武器を持つこと以外に覚えることは何もないわけだから。
しかし、それで面白くなるかと言ったら、やっぱりそうでもなかった。
上手くなるための導線みたいなものが見えてないとやる気にはならないのだ。
でも見えたら見えたで、それをやるのも気が遠くなるだろう。
結論としては、対戦格闘ゲームなんてそもそもやりたくない、というあたりに落ち着いてしまいそうである。


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