『ファイナルファンタジー16』(以下、FF16)は動画が長すぎる。 動画を早送りで観るのが当たり前になっているこのご時世に、たっぷり間を取ってだらだらだらだら早送り不可の動画を垂れ流しやがって! 映画監督ですら、切りたくないシーンを切って2時間ぐらいに収めているのに、十数時間もカットシーンを見せていいとどうして思った? 頭がいかれているとしか言いようがない。 こうなっちゃうのも、おそらくパッケージで販売することを前提に開発されたからだろう。 次があるならDL専売で出直した方がいいんじゃないか、という話をこれから書く。 それだけ理解していただければ、以下を読む必要はない。 体験版がリリースされた直後に一度トライして、すぐに挫折した、FF16。 あまりにもカットシーンが多すぎて。 30分ぐらいで我慢できなくなったのである。 一か月ぐらい前にもう一度トライして、体験版はなんとか終わらせた。 その結果、CGの水準感を養うためにやる必要はないと判断した。 もはや洋ゲーに対してアドバンテージはない。 戦闘はカプコンとかプラチナみたいな感じで、悪くはないけど、やっておかなければならない、というわけでもなさそうだった。 ただ、召喚獣どうしの戦いはそれなりに見ごたえがあった。 怪物どうしが戦うゲームってあんまり記憶にないんだ。 PS3の『アスラズ ラース』とか、NSの『ベヨネッタ3』ぐらいかな。 この点に関しては水準感を獲得するためにやっておく必要がありそうだった。 仕方がない。 メインストーリー以外は極力初見スキップして、どうにかこうにか本編もクリアすることにした。 ゲームが特に悪いとは思わない。 ストーリーが特に悪いとは思わない。 召喚獣戦はそれなりに迫力があった。 それでも、動画は長すぎだ。 既知外のレベル。 この原因は、おそらく我々が言うところのフルプライスに拘っているからではないか、と推測する。 パッケージで販売すると、物理コストや流通コストのせいで、単価を高くしないと儲けが出ない。 そのせいで、とにかくボリュームを増やそうという発想になってしまうのだ。 ボリュームを増やそうとすると、開発期間も長くなるから、世の中の流れについていけない。 早送りや音声スキップの必要性に気づいても対応することが出来ないのだ。 もうすでにFFブランドは死んだようなものだけど、次があるなら、もっと小さく、もっと速く作る必要があるだろう。 そのためにはDL専売にして、プライス半分、ボリューム半分、ぐらいにした方がイイんじゃないか、と私は思うのである。 |