『サバイバルキッズ 〜Lost in BLUE』をクリアすると、「彼女のサバイバル」が選べるようになる。 主人公はあおいちゃん。 同じサバイバルをあおいちゃん視点で進めていくモードだ。 物事は男女平等でなければならないのである。 何分あおいちゃんは段差が越えられないので、移動出来る範囲は狭い。 取ってこられる食料も限られている。 結局、彼(だいち)に食料を取ってきて貰わねばならない。 一応料理と薪をくべる仕事は与えられているのだが、なんか凄く退屈。 料理が一応ミニゲーム風になってはいるものの、慣れちゃえばどうって事はない。 あまりに暇なので、ゲームとは関係ないことを私は考えていた。 家庭に入っちゃった奥さんはきっと退屈だろうな。 旦那が仕事から帰ってくるまで、炊事洗濯とかして待っているだけ。 よく言われることだけど、炊事洗濯したところで社会的満足につながらないので、自分を満足させることは難しい。 やっぱり一人間としては社会で出て、社会とのつながりの中で自分を把握する方が満足感を得られるのではないか。 しかし、そんなことを言っていると大変なことになる。 人間が人間であることを優先するならば、誰も子供なんか作らないし、結婚という形態を取る必要もなくなる。 ますます出生率は低くなり、年寄りだけの世界になっていくだろう。 実際、現実もそれに近くなりつつあるわけだが。 特に日本人は物事を実効で考えやすい性質を持っているから、歯止めがききにくい側面もあるだろうな。 あおいちゃんでプレイしていると、「あの段差を越えたい」と何度も思う。 しかし、彼が食料取ってきてくれるなら、まあそれでイイか、と思い直したりもする。 余った時間は「思案する」でつぶすより他にない。 ラクだけども面白くはないだろう。 これは奥さんの気持ちを体験させるために創られたモードなのか。 誠に不思議な体験である。 |