AppleArcadeに日本開発の4作品が追加されたとき、私が一番興味を持ったのはヒゲの『ファンタジアン』。 あのヒゲが久々に開発したゲーム、というだけでなく、タイトルにもちょっとした驚きがあったのだ。 むか〜し、あったんだよ、『Fantasian』という有名な海外ゲームが。 私もうっすらとやった記憶はある。 当時は『Might&Magic』と並んで、ウルティマ・ウィザードリィに続く第3のRPG!みたいなふれこみだった気がする。 記憶が曖昧だけど。 ヒゲもそのことは当然知っているはず。 私よりジャストにその世代のはずだから。 にもかかわらず、みんなが避けてきた「ファンタジアン」という思いつきやすいタイトルを使ってきたからには、相当な自信か覚悟があるのだろうと私は思った。 やってみたらね、普通でした。 いかにもヒゲのゲーム。 背景をジオラマで描いてるのが特徴だけど、そのことは特にプラスには作用していない。 視点が急に変わって見づらい、操作しづらいだけ。 雑魚敵を貯めておいて、好きなときにまとめて倒せるシステムぐらいかな、目新しいのは。 魔法攻撃を曲げたり、物理攻撃を貫通させられるので、まとめて戦うとちょっとお得感はあった。 もう後はいつものやつ。 立ち絵のままとかバストアップとかムービーとか、見せ方を変えながら、操作の合間にちょこちょこイベントを挟んでいく展開。 今となってはメチャメチャ古くさい。 でも逆に安心感はある。 暇つぶしには十分な出来だった。 シナリオはなんか笑ったけど。 今どきの流行りなのか、宇宙物理とファンタジーを組み合わせたようなお話自体は別に悪くない。 問題はキャラのやりとり。 少年漫画・・というよりは少女漫画に近いようなやりとりが所々にちりばめられている。 60近い、もうおじいちゃんというべき人がこれを書いているのかと思うと、ちょっと笑えた。 クリエイターって表に出ない方がいいのかもよ。 誰が書いているのか知らなければ、笑いがこみ上げてくることもなかったろうし。 総じて、期待したほどではなかった。 それでも、サブスクでなら十分だし、続きもそれなりに待ち遠しくはある。 そうだ、もう一つ重要なことがあった。 色の白い美男美女のRPGはそれなりに貴重だね、今どきは。 <余談> 新型AppleTVの予約を済ませた。 争奪戦になるかと思って21時前にログインして臨んだけど、全然余裕だったな。 数日前まで何を買うか迷っていた。 そもそもiPadにコントローラーを付けたい、というところからスタートしてるんだから、据置はおかしいだろ、とか思ったりして。 iPad proにしようか、あるいはモバイルモニターをアームで固定して、そこへMac miniから出力するか、などと考えたりもした。 しかし、遊びたいゲームをやり尽くしてしまって、急に熱が冷めた。 とりあえず今は新型AppleTVでいいです。 A12Bionicでは手に負えないゲームが登場したら、またその時考えることにして。 |