顔シューティング

子供相手に商売したいよな 2011_04_29

 

どうもお義姉さんに嫌われているような気がする。
私自身が嫌われているだけではなく、ゲームも嫌われているように思われてならない。
なんと小3になったばかりの下の姪は「ゲームは一日15分」と約束させられているとか。
一日15分で一体何ができるというのか?
不憫な話である。
もっとも近頃は全くその約束を守っていないそうだが。
その分、私への風当たりもなおいっそう強い気がしないでもない。
私は全くコンタクトしてないんだけどな。

葬式は葬儀場でやるにせよ、出棺まではお義姉さんが出入りすることもあるだろうと思って、私は3DSをはじめとするゲーム機群を目につきにくいところに移しておいた。
これ以上、評判が落ちるのは避けたい。
しかし、油断した。
まさか葬式の後に一同で実家に来るとは思ってなかった。
しかも子供の嗅覚を見くびっていた。
私の3DSは下の姪に見つけられてしまったのである。

ただし予想外だったことに、お義姉さんも食いついてきた。
「これ、3Dで見えるヤツでしょ?」って。
手元に「レイトン」しかなかったので、それを見せたところ、「あ、3Dっていっても飛び出してこないんだ。奥に行くんだねぇ。ふぅ〜ん・・・。」といって、酷くガッカリした様子であった。
お姉さんだけじゃない。
兄や上の姪も同じ反応を示した。
まるで私が悪いかのような雰囲気である。
腑に落ちねえ。

だが、下の姪に『顔シューティング』をやらせてみたら、凄くイイ反応を示した。
『顔シューティング』って、3DSに標準で入ってるヤツ。
家族の顔写真が敵になって出てくるだけで面白いらしい。
顔が多少変形しているからかな?
任天堂の広報がいたら、きっとCMに起用してくれるんじゃないか、というぐらいの喜びようだったね。
あんなに喜んでくれると、非常に誇らしい気持ちになるね、私が偉いわけじゃないけど。

そりゃまあ、子供相手に商売したいよな、と思わせる光景だった。
ああいう風に喜んでくれる子供のためにゲームを創りたいだろ、普通。
大人は小難しいことばっかりいって、ちっとも喜んでくれないからな。
私は私で、たぶん3DSはだめじゃないか、とか思ってたし。
あの光景を見ると、私には見えていない3DSの未来もあるのかな、などと思い直したりもした。

余りに喜んでくれるので、私は下の姪に3DSを貸してやろうと思った。
遊ぼうにも遊びたいゲームもないし。
しかし、持っていってイイよ、と言おうとしたら、兄貴が素早くそれを遮った。
そんなことしたら、お義姉さんの逆鱗に触れかねないというのである。
危うくまた評価を下げるところであった。


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