人に助けを求めていいものか? ゲーマーとしてのプライドが許さないだろう。 ましてや天輪国上級10階ごときで助けを求めるなんて・・・・、恥ずかしいにもほどがある! 「俺は絶対に屈しないぜ!」とか言ってるそばから、私はファミ通.comの「『不思議のダンジョン 風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参!』風来救助隊冬の陣!」宛にメールを書くのだった。 『風来のシレン外伝』ではスコアアタック大会が開かれることになっている。 ダンジョンに潜るたびに付いてくるスコアを競うのだ。(スコアの付け方は不明。しかし、先に進めば進むほど高得点なのは間違いないだろう) 締め切りは3月31日。 これはチャンスだと思った。 ゲームを楽しむために利用できるものは全て利用したい。 そのためには、装備をレベルアップさせなければならなかった。(ステータスは毎回0に戻るけど、装備は持ち越せるのだ) しかし、本編の方は「装備持ち込み禁止」だったので、レベルアップできない。 私は『風来のシレン外伝』の攻略を進める傍ら、毎日少しずつ装備をレベルアップさせることにした。 持ち込み可能なダンジョンに入って、鍛冶屋へ行くなり、巻物を拾うなりするわけである。 とにかく時間が取れなかったので、レベルアップは毎日+1、+2と言う有様であった。 そんなこんなで2週間ほどが経った。 剣・盾共にようやく+25となり、これなら3月24あたりには+70ぐらいはいけるかな、と思い始めた矢先にそれは起こったのだ。 天輪国上級10階でやられてしまったのである。 レベルアップしたイヤすぎカッパに銭投げ攻撃を食らって即死。 アンビリーバボー! 天輪国上級10階で死ぬか!ふつう。 このゲームでは自分で救助に向かうことも出来るが、別のセーブデータを使わなければならない。 救助に向かうのは、新しいデータで中ボスをクリアした後。 前回中ボスを倒すのにかかった時間が18時間だったことを考えると、これは間に合わない。 誰かに助けを求めるしか・・・。 その時私の脳裏に浮かんだのは、ファミ通.comの「『不思議のダンジョン 風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参!』風来救助隊冬の陣!」だった。 なぜだか知らないが、ファミ通.comで救助したい人と救助されたい人の仲介をしてくれるのである。 これは迷った。 申し込むべきか否か。 ゲーマーとしてという以前に、平素人間を拒絶している私が、人に助けを求めるなんて許されない。 しかし、現実問題として助けてもらわないことには間に合わないのである。 「ああ、そうさ。 俺は卑怯者さ。 しかし、ゲームを楽しむためならば、俺はどんな手段も使うぜ! 俺はマキャベリストなんだ!」(いいわけ) 今なら、私の助けられざまを、ファミ通.comで確認することが出来ます。 <後日談 2002_03_16> 早速助けていただきました。 月龍さん、ありがとう。 ファミ通.com担当の方、ありがとう。 私も人を助けたいぜ! |