PSP版 Remember11

世間の評価は意外と正しい 2009_08_18

 

今更読めないだろ、と思うノベル系のゲームがいっぱいある。
突然なのだが。

私は『ONE』というエロゲーが大嫌いなので、その系列に属する有名な『Kanon』、『AIR』、『CLANNAD』なんかは一度たりともやりたいと思ったことがない。
それは許されると思うんだ。
だって嫌いなんだもん。
しょうがないじゃん。

しかし、別に嫌いじゃないのに読めない有名な作品もあるのだ。
たとえば、同人から有名になった「ひぐらしがなんたら」とか「fateなんたら」なんかは、コンシューマーのアドベンチャーゲームなんかじゃ到底太刀打ちできないほど売れているし、当然人気もある。
読んだことがないから嫌いも何もないのだが、これはやはり読めない。
だって、既に世の中で評価が固まってしまっているからね。
すっごい長い文章読まされるんだから、読んだら何か書きたい。
でも、批評し尽くされたモノについて今更書いても、もう新しい切り口では書けないだろう、と想像がついてしまう。
世間の評価が高ければ高いほど、逆に面白く感じられない、という危険性もあるしな。
面白くなかった話を書いてもつまらないし、単なるアンチ気質だと思われるのも癪に障る。
だから、読めない。
読むなら旬のうちに読まないと。
タイミングを逸してしまうとプレイできなくなる作品というのは結構いっぱいあるのである。

そんな既に読めなくなった有名な作品群の中に『infinity』というのがある。
商業的にはそれほど成功したわけではないようだが。
ループを繰り返すことによって真実が明らかになる、いかにもといった作品らしい。
DCの末期に移植されていたのは知っていたが、やはりその段階で既に読めなかった。

ここまできて、やっと本題である。
『infinite』の系列に属する作品で『Remember11』というのがあって、この作品はどうもあまり高い評価を得ていないようであった。
これなら読めるかもしれない。
微妙な評価を受けている方が何かしら書く余地はあるだろう、とスケベ心でPSP版をやってみることにした。

しかし、これはまた大変だった・・・というかまだ今も続いているのだが・・・。
序盤はワケがわからない上に、ショタ狙い?のキャラが気持ち悪くて、全然読み進められない。
睡眠薬代わりにプレイしてみると、ホントにすぐに寝てしまう毎日だった。
仕方がないので、エアロバイク漕ぎながらプレイしてたんだけど、これまたなかなか進まない。
そんなにずっと漕いでられないからな。

たぶん最後まで読まないと訳がわからないんだと思うけど、とりあえず世間の評価が微妙なのは結構納得した。
これはつらいな。
世の中の評価は意外と正しいもんだ。




残るのは徒労感だけ 2009_08_31

 


私はゲームのレビューを書いているつもりは全くない。
レビューのように見えるかもしれないが、それは私の技量が足りないからであって、そう見えることは本意ではないのである。
あくまで単なるゲーム話。

ただし、単なるゲーム話とはいえ、私なりにこう書きたいというものはある。
アドベンチャーゲームなんかの場合、ゲームの内容をなぞっても全く面白くない。
そのストーリーを考えたのは創り手の方だからな。
そんなことを書いても私は満足を得られないのだ。
私はゲームの中にある何事かを抽出して見せたいのである。
それがゲーム話における私の貢献と言ってイイだろう。
更に言えば、抽出するものが普遍性を持っていれば言うことはない。
抽出したものが普遍性を持っているのならば、たとえそのゲームをプレイしたことのない人が読んでも理解して貰えるはずであり、私はなおさら大満足!ということになるはずなのである。
私の書いたモノがレビューに見えるのは、おそらく普遍性の抽出に失敗し、ゲームをなぞってしまっているからであろう。

ところで、『Remember11』がようやく終わった。
攻略wikiを確認したところ、あれで終わりだそうだ。
あれって言われても分からないだろうけど、あれで終わりだから仕方ない。
プレイしていない人は分からなくても別にイイのである。

いやしかしまたこれは困ったな。
書きたいことが全くない。
だって普遍的なものがなにも見いだせないんだもの。
これは、間違った科学知識に基く奇抜なトリックを用いて創り出された極めて特異なシチュエーションの中で特殊な登場人物達がおかしな行動をする物語なのである。

この物語を考えた人はそれなりに満足を得られたかもしれない。
少なくとも奇抜な物語ではあるからな。
ただ読むだけならそれが面白いと感じられる人もいるかもしれない。
ただ、これについて何か書こうと思っても、ここには普遍性がまるでないのである。
これは参った。
自己同一性の話でも書こうかと思ったが、書いたら嘘になるな、きっと。

音声は消してたけど、それでも凄い時間がかかった。(音声ボリュームを0には出来るけどロードは減らない)
こんなに沢山時間を消化して何も書けないんじゃ、全く骨折り損のくたびれもうけとしか言いようがない。
猛烈な徒労感だけが残った。

そりゃ、あんだけエアロバイク漕いだら疲れるだろ、という話もあるのだが。


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