ゲームの世界にもやっかみはある。 大して面白くもないゲームのくせに、たくさん売りやがって!みたいな。 不思議なのは、なぜかプレイヤー側も一緒になって、ああだこうだと言い出すことだな。 まあ、不思議でもないか。 ゲームの面白さには、プレイヤーの寄与分があるからね。 自分が素晴らしい!と思ったゲームが1万本しか売れてないのに、どうでもいいようなゲームが100万本も売れてたら、そりゃムカツクだろ。 そういった意味で、創り手からも遊び手からもやっかみを受けているメーカーさんといえば、レベルファイブがいま真っ先に思い浮かぶんじゃないか。 DSでは上手いことやったからな。 魔法書付きのゲームということで発売前から『二ノ国』が話題になっていることは私も知っていたけど、すぐに買ってやる気にはならなかった。 初期出荷が多すぎで、すぐにワゴン行きだ!的な記事を読んだせいもあって、しばらくスルーしていた。 しかし、やってみたらそれなりに面白かったな。 さすがに売れる見込みのあるゲームは違う。 リッチだね。 最初パッと見て、街のマップが描き込まれている印象を受けた。 しかも、マップとマップの間に低い視点からの一枚絵が挟んであって、プレイヤーがイメージを膨らませる手助けをしている。(効果には疑問があるけど) 3DのモデリングもDSはトップクラスだと思うな。 ちゃんとジブリっぽく見える。 ひょっとしたら、大きさによってもモデリング変えてるのかもしれない。 きっちり誘導かけてるけど、それなりにボリュームも出てる。 誘導かけているということは時間を稼げないのに。 寄り道しなくても満足出来た。 寄り道は寄り道でしっかり用意されている。 ポケモン的な育成要素もある。 もちろん、本を使うこと以外はありきたりだけれども。 やはり売れるようにプロデュース出来るってのは偉大なことだよ。 結局それで得をするのはプレイヤーの方だから。 1万本しか売れる見込みのないゲームがどのように創られてきたかは、いままでにイヤってほど見てきた。 しわ寄せは大抵プレイヤーの方に行く。 つまらないところで時間潰されることは多い。 やっかんでばっかりもいられないね。 創り手はちゃんと売れる見込みをもってゲームを創らないと。 ゲーマー的にはあんまり認めたくないけど、マーケティングも大事だな。 |