長い物語の終わりに得るもの

長い物語の終わりに得るもの '99_06_08

 

「ファイナルファンタジー8」がようやく終わった。
本当に『ようやく』という言葉が似合いそうだ。
なんだかいい気分。
エンディングムービーを眺めていて、随分と気持ちが落ち着いたような気がする。
最後までプレイして本当に良かった。

このゲームもご多分に漏れず、途中で投げ出したいと思った。
というか、ディスク3の途中までプレイする意義を見いだせなかった。
私はゲームも半ばを過ぎようと言う頃、まだこのゲームのシステムを理解してなかった
のだ。
いや、する必要がなかったといっていい。

300万本も売れるソフトだから、誰でもプレイできるようになっているに違いないと
思い、マニュアルもほとんど読まなかった。
しかし、マニュアルを読むも何も、G.F召還だけで、ディスク3の途中まで全ての敵
を倒す事が出来たので、なんにも考えずにプレイしていた。
魔法をパラメーターにジャンクション(接合?)する事の効果も考えなかったし、戦闘
中にヘイスト(早さを上げる魔法)すら使ったことがなかった。
面白いはずがない。
戦闘なんかどうでもいいから、早く話を先に進めてくれと、それだけを考えていた。

それがディスク3のボスでつまづいて、何とかしようと思い始めてから、がらっと見方
が変わってしまった。
効果的なジャンクションを考えたり、戦闘方法を考えるようになってから、ようやくこ
のゲームの面白さが見えてきた。
真剣に取り組みだしたのがディスク4に入ってからなので、随分と損をしたようだ。
もう少し早い段階で、一つ壁を作ってくれたら、それを乗り越えるときにこのゲームの
面白さに気づけたのになあ、と残念に思う。(自分が悪いんだけど)
最後の最後になってG.F集めに精を出したけど、随分取り逃してしまったし。

そういえば、FF7の時にも思った。
ゲーム中盤でメインキャラクターの一人が死んでしまうまで、なんとつまらないゲーム
だろう、早く終わらせたい、って。
で、エンディングを向かえたとき、自分はこのゲームの何物もわかっていないんじゃな
いかと後悔したものだ。
また同じ過ちを繰り返してしまったのかもしれない。

でも、今回はエンディングを向かえて、気分は晴れやかだね。
実はこのFF8では、プレイ中から書きたいことがいくつかあった。
それは追々書いていくとして、いま書いておきたいことは、本当にいい気持ちだという
こと。
そしてそれは、最後の最後だけなんだけど、一生懸命プレイできたからなんじゃないか
なということなんだ、きっと。