『428 封鎖された渋谷で』を終えてから『街 〜運命の交差点〜』をやってみると、断然『428』の方が良くできていることに気付かされる。 時代が違うから一概に善し悪しを断ずることは出来ないんだろうけど、『428』の方が圧倒的にテンポが早い。 しかも常に登場人物に目的意識があって、物語に入りやすいな。 『428』の後にやると、『街』に出てくる登場人物はみんなぼんやりしてる感じ。 はじめは別々だったストーリーが一つに収束していくあたりは、『街』の先入観があると、尚更良くできている印象を受けた。 前は1日単位だったのが1時間単位になったということは、それだけ限定が効いているわけで、より今風でもある。 これだけ良くできてたら売れるだろ、と思った。 しかし、これが全く売れなかったそうである。 てっきり年末でリピートできずに品薄だったのかと思ってたけど、そうでもなくて、単純に売れなかったようだ。 作品の性質上、海外で売れるとは思えないし、これはまた大変なことになった。 『街』に続いてこうも売れないと、実写のサウンドノベルというジャンル自体が死んでしまうな。 PSP版の『街』には難易度選択がついている。 私はノーマルでしかやってないけど。 ゲームを重視するより、素直に読ませた方が良いのではないか、という意見があったそうである。 『428』も終盤以外は全てヒント付きだったな。 しかし、それが売上につながったという話は聞いたことがない。 そういえば、PS版にはシルエットモードがあったと聞いた。 実写だとイマジネーションが脹らまないから駄目だ、という見解もあったそうである。 私は全くナンセンスな考えだと思うけど。 画があることによってテンポアップさせてるんだからな。 描写を落とせるから。 顔がどのように苦渋に満ちているか、といったことを文章で書かなくてもイイのが、実写を使うメリットである。 にもかかわらず人物部分だけカットして、文章そのままでどうするんだ?と思うのだが。 で、やはりシルエットモードが売上に寄与したという話は聞かなかった。 PSP版にシルエットモードがないのは、結局無駄だったという結論なのではないか。 結局、何をやっても駄目なんだな。 売れない。 これは困ったね。 好きな人間から見ると、なんで売れないのかよく分からない。 実写だとTVドラマとそんなに変わらないように感じるからな。 CMを入れて安くするとか、ネット配信で1時間300円で売るとか、売り方考えないと駄目なのかもしれん。 なんとかして売れる方法を見つけてもらわないと、マジでこのジャンルが死ぬ。 弱ったことだ。 |