私は感動屋さんだ。 なんでもかんでも感動してしまう。 「ソニックアドベンチャー」のラスボス戦前で使われている、「ソ〜ニックっ!ソ〜ニックっ!」という街の人々のかけ声で涙が出そうになった。 おそらくあのかけ声は、DCの発表会で収録されたファンのかけ声を、そのまま(あるいは幾分修正して)使ったものだろう。 私は録画をダウンロード(ストリーミング再生だったかも)して見ただけだが、実際は非常に情けない音声だったように記憶している。 せっかく、せがた三四郎が盛り上げようとしているのに、全然声が出ていない。 (収録の関係でそう聞こえただけかも) 「ソニックアドベンチャーで使うかも」って言ってんだから、もうちょっと頑張れや、と思ったのを覚えている。 もっともゲームの中では、非常に綺麗に、そして効果的に使われているんだけど。 そういった背景を知っているからこそ感動できるんだ、という風にもつなげるし、あるいは、そういった裏話を知っているのに感動できるんだ、という風に展開することも出来るんだけど、今は止めておこう。 それはつまらないことだ。 最近感動したゲームというと、やはり「ゼルダの伝説〜時のオカリナ〜」をはずすことは出来ない。 エンディングを見ていて、涙が出そうになって我慢した。 (ちょっとMDの某RPGを思い出したりもしていた) 他にないかな、と思ってゲーム棚を眺めていたら、「シャイニングフォース3L」が目に付いた。 そういえば、主人公が旅立つ姿を見て、あれがあのジュリアンか、と感慨深く、思わず目頭が熱くなった。(ジュリアンは「シャイニング・ザ・ホーリーアーク」の中で、父親を亡くして知り合いに引き取られていく、かわいそうな子供だった) 実は、この「ソニック」「ゼルダ」「SF3L」という、3つの作品に共通する点を見つけたんだ。 それはいずれも、エンディング直前で苦しめられた、ということ。 ボスを倒すのに苦労した作品達ばかりだ。 そして、そのどれもが、努力すればクリアできるものだった。 実際のところ、私はいったいなにに感動しているのか? シナリオに感動しているのか、はたまた、達成感が私をして感動せしめているの だろうか? それとも、全然別の何かなのだろうか? わからない。 でも、一つだけ確かなことは、私がとても得な人間だということだ。 まったくもって、私は幸せな人間だ。 |