ファミコン探偵倶楽部 笑み男

アドベンチャーはインディーズに限る 2024_09_07



いわゆるフルプライスでパッケージ販売のアドベンチャーゲームは時代に合っていない。
だって、どうしても時間稼ぎが入るからね。
一回しか遊ばないことを考えると、一周を長くせざるを得ないのだ。
でも、今はタイパが重視される時代なので、余計なことはしない方がイイ。
となると、DL専売で値段を下げる方が正解のはずである。
場合によってはタイパを重視する立場から、値段相応に表現をリッチにするだけ、という選択もあるだろう。
しかしこれも、プレイヤーの寄与を奪うだけで満足度に貢献しないことが多い。
どっちにしても大抵は上手くいかないのである。

最初からダメだと分かってたんだよ、『ファミコン探偵倶楽部 笑み男』。
今どきこんな売り方で面白い作品が生まれるはずがない。
それでも買ってしまったのは体験版のせい。
決して面白かったわけではない。
同じコマンドを何度も選ばせる古臭くてつまらないゲームだと思った。

でも、犯人に魅力を感じてしまったんだ。
なんといってもシリアルキラーだからね。
しかも、休眠期間のあるシリアルキラー。
これはプロファイラーの血が騒ぐ。
なぜ殺したいのか、どうして休眠期間があるのか、メッチャ知りたいでしょ。
米ドラマ「クリミナルマインド」の大ファンである私としてはプレイしないわけにはいかなかったのである。

やってみたら、これは酷い。
だるいし、主人公にまったく共感できなかった。
オマケにどうでもいいキャラを立たせるために、やたらとたっぷり時間を割くんだよね。
どう考えても、コイツ要らんだろっていうキャラに、ね。
全くもって辟易した。

それでも最後さえ納得できれば…。
そういう思いで最後までプレイしました。
ところが、シリアルキラーに関しては調査しないの、主人公は。
主人公が知らないところで所長が調査して、最後にアニメで解説されるだけ。
そんなアホな!って感じですよ。
そこを一番調査したかったのに。

このゲームは最悪です。
まあ、パッケージのフルプライスを選択した時点で見えていた結末ではあるけれども。
時代はインディーズだね。
少なくともアドベンチャーに関しては。


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