GamePassのラインナップに『OPUS 星歌の響き -Full Bloom Edition-』を見つけた時、当然プレイしなければ、と思った。 「OPUS 」の前二作は決して良くできたゲームではない、少なくとも狭義の意味では。 でも、私は好きなの。 絶望的な状況の中にもどこか前向きなところがあって。 創り手の言いたいことがストレートに表現されていて、インディーズはかくあるべき、という作品だった。 仮に面白くなかったとしても今作を最後までプレイするつもりであった、私は。 やってみたら、今作はだいぶ進化していた。 宇宙船をマネージメントする部分と龍脈(神秘的なエネルギーみたいなもの)を探索する部分に分かれているのだが、まあプレイしている気分になれる程度にはちゃんとゲームになっていたな。 特に不満なく最後まで遊べた。 エンディング後に聞ける開発者のコメントによると、開発規模が少し大きくなったようだ。 とはいうものの、難易度でいえば簡単な方。 感動するには手間をかけることが必要だ、という程度ではある。 問題はストーリー。 これは凄くよかった。 感動した。 今回は没落貴族と落ちこぼれ巫女の物語。 オープニングで年老いた主人公が一人で冒険に向かう様子が描かれているところを見ると、どうやら巫女とは上手くいかなかったらしい、ということは推察できた。 その理由を老人の回想という形で体験していくことになる。 これ以上詳細を書くのは野暮かな。 この物語のテーマは、時を超えて伝えるもの、とでもいうべきか。 言葉だったり、歌声だったり、花だったり。 私も何か遺したいと思ったよ。 死んだらこのホームページのリンクを解禁するように遺言しておこうかな。 死んでいくときに、誰かが将来もこのホームページ読んでくれる、と思ったら、少しは愉快な思いで死んでゆけるかもしれん。 今書いていて気付いたのだが、巫女もあの人がいつかきっと来てくれると信じて種をまいたはず。 決して絶望していたわけではない。 前向きな成分が入っているところは、今回にも受け継がれていたのかな。 改めて考え直してみても素晴らしいゲームでした。 |