ゲームを創りやすくする、の意味 2005_09_22

 

その昔、PS2、GC、XBOXが発表されたとき、3社とも同じ事を言った。
今時のゲームづくりにはお金がかかりすぎる。
新しいプラットフォームではゲームを創りやすくします、と。
(PS2は当初スゴク創りにくかったそうだが)
あれは何年前の事になるのか。

あの時、非常に面白かったのは、「ゲームを創りやすくする」の意味が任天堂だけ違っていた点である。
SCEとMSは基本的に開発環境を整えることで、あるいはPCプラットフォームと同じにすることで「ゲームを創りやすくする」と主張した。
まあ、DCの時のセガも同じようなことを言った。

しかし、任天堂だけは、常に同じパフォーマンスを発揮するようにハードウェアを設計することで「ゲームを創りやすくする」と主張した。
ゲームデザインにおいて、サウンド入れたら画面が処理オチしちゃいました、なんてことが起こらないようになっているから、創り手はラクでしょ?思いついたことをすぐにゲームに組み込めるでしょ?と言い出したのである。
あれは面白かったな。
任天堂だけ考えていることが違う。
まあ、世界的に見るとGCはXBOXにすら負けているわけで、任天堂の主張が正しかったのかどうかは私にはわからないのだが。

いま私たちはまた次世代ゲーム機の発表に立ち会っている。
SCEやMSは前回と同じことを言っているようだ。
ところが、また任天堂は変なことを言い出した。
新しいデバイスを用意したから、それを使えばアイディア次第で簡単に面白いゲームが作れるでしょ?と言い出したのである。

ゲーマーの立場からすると、やっぱり任天堂の言っていることの方が魅力的に思えるんだよな。
だって、プログラム組むの大変!とか言われても、そんなん知らんもん。
面白いゲームを創ってくれればそれでイイ。
プログラム組むのぐらい頑張れよ、と言いたいな。

任天堂が言っていることは、私たちが知っている従来型のゲームを変えることにもなるので、守旧型の私にとっては微妙なところではあるのだが。



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