我々はしばしばゲームの画素数を問題にする。 しかし、それは処理量を議論するから総画素数が問題になるわけで、本当はプレイする人間側からの視点が必要である。 基本的には、単位画角あたりの画素数が綺麗に見えるかどうかを決めるのであり、そっちの方が重要かもしれない。 フルHDのテレビでも、近くで見たら粗が目立つでしょ。 もっとも携帯ゲーム機なんかの場合は、デバイスが全て同じで、目から距離も大体同じだから、dpiの話に置き換えても良いだろう。(dpi: dots per inch) dpiが高くなると、ちょっと表現が変わってくるかもしれない、と思わせるゲームがあった。 今、PSPの『グランナイツヒストリー』をプレイしている。 だいぶ前からやってるのだが、未だにキャラを育成中で本題に入れていない。 あんまり面白くないんだけど、いつまで育てたらいいのか、よく判らないんだよ。 まあ、ゲームの中身はどうでもいいのだが、このゲーム、パッと見、ちょっと目新しい感じがする。 ゲームシステムじゃなくて、あくまで見た目の話。 小さいキャラがなめらかに動いているように見えるのだ。 たぶんパーツアニメーションを使っているのではないかと思う。 パーツアニメーションってのは私が勝手にそう呼んでいるだけで、業界でなんと呼んでいるのかは知らない。 エロゲー界なんかではもうパーツアニメーションばっかり。 一枚絵をパーツにばらして、パーツごとに平行移動・回転・拡大縮小などさせてから、再び重ね合わせてアニメーションを作る。(現場を見たことはないから想像ですが) 大きな動きには対応出来ないが、小さな動きであれば見れないこともない。 どうも安く上がるらしくて、セルアニメーションをほぼ駆逐してしまったようだ。 今どきはエロゲーも儲からないみたいだし、コストパフォーマンスが重要なんだろう。 ただし、あくまで大きい絵に使う手法であって、小さい絵に使う物じゃないと私は思っていた。 dpiが低いと縮小したときに絵が潰れちゃうから。 おそらく小さい絵ならドッターさんによる手打ちの方が圧倒的に綺麗に見えるだろう、と私は思っていたのである。 しかし、PSPぐらいのdpiになると、表示するキャラの大きさによってはそれなりに見えるな。 DSや携帯電話向けにドッターさんの仕事が増えていたみたいだけど、今後はまた変わるかもね。 3Dを使えない状況でもdpiが高くなれば、大きい絵を描いて縮小すればいい、と考えるのも自然なことのように思える。 スマートフォンやらVITAなんかは相当dpi高くなってきてるからな。 というか、手打ちではドッターさんの負担が大きすぎてダメだって話なのかもしれないが。 |