どこまで強引な展開を見せてくれるのか? 私の興味はその一点である、『流星のロックマン3』に対しては。 通常の人間では恥ずかしくて書けないような、とんでもない展開を見せてくれるのが楽しみなシリーズなのだ。 戦闘システムが優れているのは「エグゼ」以来わかりきったことで、そういう意味でプレイしているわけではない。 「流星」シリーズは電波を話の中心に持ってきてるんだけど、もうすっかりなんのことやら理解不可能な世界になっている。 『2』からリアルウェーブってのが出てきて、電波が実体化できるようになった。 そこに理屈はない。 おかげで電波界と実世界がごちゃ混ぜになってしまった。 もう何でもアリである。 人間が電波になって飛び散っちゃうとか、いかなる理屈をも付けようがないけど、全くなんの問題もなく物語が進んでいく。 何でもアリになってしまうと、逆に驚きはないな。 しかしながら、今回は最初にいきなりビックリした。 ウォーロックがいきなりウィザードになってしまったのである。 ウィザードってのは、エグゼ時代のナビに近いもので、実体化も出来る優れものである。 ゲーム中で具体的な説明はないのだが、おそらく人工知能なんだろう。 少なくとも人格は持っている。 私がビックリしたのは、ウォーロックがウィザードになってしまったことを全く気に掛けていないところだった。 だって、お前FM星人だろ? いいのか、ウィザードになっちゃって? 他の連中はみんな人工知能だぞ。 いわば降格人事だ。 FM星人のプライドはないのか?と私は思った。 しかし、ウォーロックは全く気に掛けない。 ウィザードであることをむしろ楽しんでいるかのようである。 シリーズも3作目になったということで、キャラも生き生きと動いてきた。 ウォーロックと仲間達の掛け合いも楽しい。 ウィザードになったおかげで、ウォーロックが仲間になった感じがした。 物語的には非常に上手い設定を入れたな。 今回はここが一番感心したところだった。 |