少し前のことになるが、カプコンが『ガングリフォン ブレイズ』と『シルフィード ザ・ロストプラネット』の2作品をPS2で発売した。 両方とも、かつてセガハードで発売されたゲームの名を冠していた。 発売後、売り上げ統計を見て、「ざまあみろ」と私は思った。 だって全然売れなかったから。 セガハードで発売しないとみんな応援しないんだ、ということが確認できて非常に嬉しかったものである。 ところが今、私はひどくガッカリしている。 GCで発売しても、みんな買ってくれないのか? ソニックチームが開発した『ジャイアントエッグ ビリーハッチャーの大冒険』は、全く売れなかったようである。 ファミ通の統計を信じるならば、出荷数は2万本以上だが、売り上げ数は1万本強といったところのようだ。 いっくら北米向けに開発したとはいっても、この数字は低すぎるな。 DCで発売したってもう少し行くだろう、というぐらいの数字だ。 『ジャイアントエッグ』のエンディングにようやく辿り着いたけど、そりゃ確かに今の日本でたくさん売れるような作品じゃない。 凄く良いところがいっぱいある反面、取り除くべき負荷を全く取り除いていないか、あるいは理不尽ではあるけれども難易度に不必要な負荷を織り込んだような形跡がある。 平均的なプレイヤーを考えると、すぐに投げ出しちゃうかもしれない。 ただ、やればやったで、これは間違いなく面白い。 その事実は、DCで発売されようとGCで発売されようと、全く変わらないはずである。 かつて私たちはとても良い経験をした。 PSとSSの戦いがゲームに何をもたらしたかを私たちは知っている。 SFC時代、ライバルがいないということが、何をもたらしたかも私たちは知っている。 だったら、必ずライバルは必要なんだ。 いま私たちに与えられている選択はGCしかない。 そんなこと分かり切ってるじゃないか。 みんな、何処へ行ったんだ! 今はここに集まるしかないんだぜ。 それとも、ゲーマーであること自体をやめてしまったのか。 |