Solatorobo それからCODAへ

犬や猫なら大丈夫 2010_12_19

 

もう随分と昔のことになるが、『名探偵ホームズ』というアニメが放送されていた。
25年ぐらい前のことかな。
探偵ホームズっていうぐらいだから、コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」を原作にしているんだろうと思われるが、一つ不思議なことに、このアニメに登場するのは全て犬なのである。
物語の舞台が二足歩行の犬が人間文化で暮らしている世界なのだ。
登場人物の顔が犬である以外に特に変わったところはなかったような気がするが、その世界は酷く優しい。
事件が起きるにしても殺人なんかは絶対起きない。
非常に安心出来るアニメであった。
今にして思えばどっかで見たことある作風だなあと思って調べてみると、案の定、宮崎駿が監督していたようである。

ところで、DSで発売された『Solatorobo それからCODAへ』というゲームがある。
ゲーム自体には特筆すべきところはない。
DS末期に相応しいこなれたアクションRPGである。
とにかく丁寧で、プレイヤーが困るような事態はおよそ想像出来ない。
もちろん私も困ることはなかった。

それはどうでもいい。
私が書きたいのは、これも犬人と猫人が住んでいる世界を舞台にした作品だった、という話である。
主人公は犬人だ。
ヒロイン?と妹は猫人だ。
世界観としては、PSの『テイルズコンチェルト』の続き物らしいけど、私の印象では『名探偵ホームズ』的なものを感じるな。
とても安心。
中盤以降、結構重い話になるんだが、全然平気。
犬や猫なんだから絶対酷いことにはならないでしょ、的な安心感に満ちていた。
登場人物を犬や猫にするとそういう効果があるんだな。

大体悪いことをするのは人間なんだ。
人間は必要以上に発展を追い求めるからな。
この『Solatorobo それからCODAへ』の中でもそう。
人間なんかいなければいいのに。
もうみんな犬や猫になってしまえ、というお話である。
いや、違うけど。

実際のところ、犬や猫がそんなに優しいかは疑問の残るところではあるが。
私は猫が鳩を狩る場面を目撃したことがある。
屋根から鳩の上に直接飛び移り、首根っこにかみつきながら組み伏せるその様は野生そのものであった。
あいつら、そんなに優しくないかもよ。


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