真・流行り神

確認せずにはいられない 2014_08_26

 

私は「流行り神」シリーズには、もはやなんの期待もしていない。
当初の話と違うんだもん。
プレイヤーが選択できないところで、オカルト前提で話は進んで行ってしまう。
科学的解釈でもオカルト的解釈でも、どっちでもいけるってところに私は魅力を感じていたのに。
私はオカルト、そもそも嫌いだしね。
まともなのは『1』だけだったんじゃないかな。
そういったわけで、『真・流行り神』が発売されるのは知っていたが、応援してあげる気は全くなかったな、私には。
ただ発売直後からあまりにも評判が悪いので、確認せずにはいられなくなった。
どこまで酷いんだろう、と思って。

プレイする前から知ってたけど、この『真・流行り神』は、どっちの解釈でもいけるって部分は端から捨てている。
そこでゲームが落ちているから、ライアーズアートとかいう時間制限付きの選択肢を入れたんだろうな。
減った分は足さないといけないから。
もっとも、元々の構成と違うから、カリッジポイントはあんまり意味がないものになっている。
従来ファンが怒るのもご尤もです。

まあでも、それはここでは問題にしない。
このゲームの最大の問題は極めて不愉快なお話である、ということだ。
グロがどうとかいう話ではない。
主人公がか弱い女性で腕力は全くなく、それでいて病的に正義感が強いのに意志薄弱、というワケの分からない性分なんだよ。
しかも主人公の仲間達は無能揃い。
それで、自分が被害者になりそうになったり、被害者になったり、加害者側に回ったりする。
一応、主人公=自分のつもりで読んでるから不愉快でしょうがないんだ。
被害者になるのはまだしも、加害者側になるのはかなわんな。
そんなに正義感が強いなら、告発なりなんなりしろっつうの。
おそらく実際に起きた事件を参考にしているんだと思うけど、お金出しているプレイヤーを不愉快にさせたらいかんでしょ。
これはホントに参った。
寝る前にプレイすると、寝付きは悪くなるし、目覚めは悪いし、もう最悪!
私の嫌いなオカルト路線に進んだときの方がまだ気楽だった。

それでも、私は最後まで全部シナリオは読んだ。
すぐ読みたくなくなるので、何十回も何百回も中断しながら。
あまりにも不愉快だから、どこまで不愉快なんだろうと思って、最後まで確認せずにはいられなかったのだ。
そういう意味ではひょっとしたら狙い通りだったのかもしれない。
絶対数としては大したことないにしても、過去最高の売り上げだったらしいからね。
次回作が売れるとは思えないけど。
反対に金でも貰わないと割に合わないよ。


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