私は「流行り神」シリーズには、もはやなんの期待もしていない。 当初の話と違うんだもん。 プレイヤーが選択できないところで、オカルト前提で話は進んで行ってしまう。 科学的解釈でもオカルト的解釈でも、どっちでもいけるってところに私は魅力を感じていたのに。 私はオカルト、そもそも嫌いだしね。 まともなのは『1』だけだったんじゃないかな。 そういったわけで、『真・流行り神』が発売されるのは知っていたが、応援してあげる気は全くなかったな、私には。 ただ発売直後からあまりにも評判が悪いので、確認せずにはいられなくなった。 どこまで酷いんだろう、と思って。 プレイする前から知ってたけど、この『真・流行り神』は、どっちの解釈でもいけるって部分は端から捨てている。 そこでゲームが落ちているから、ライアーズアートとかいう時間制限付きの選択肢を入れたんだろうな。 減った分は足さないといけないから。 もっとも、元々の構成と違うから、カリッジポイントはあんまり意味がないものになっている。 従来ファンが怒るのもご尤もです。 まあでも、それはここでは問題にしない。 このゲームの最大の問題は極めて不愉快なお話である、ということだ。 グロがどうとかいう話ではない。 主人公がか弱い女性で腕力は全くなく、それでいて病的に正義感が強いのに意志薄弱、というワケの分からない性分なんだよ。 しかも主人公の仲間達は無能揃い。 それで、自分が被害者になりそうになったり、被害者になったり、加害者側に回ったりする。 一応、主人公=自分のつもりで読んでるから不愉快でしょうがないんだ。 被害者になるのはまだしも、加害者側になるのはかなわんな。 そんなに正義感が強いなら、告発なりなんなりしろっつうの。 おそらく実際に起きた事件を参考にしているんだと思うけど、お金出しているプレイヤーを不愉快にさせたらいかんでしょ。 これはホントに参った。 寝る前にプレイすると、寝付きは悪くなるし、目覚めは悪いし、もう最悪! 私の嫌いなオカルト路線に進んだときの方がまだ気楽だった。 それでも、私は最後まで全部シナリオは読んだ。 すぐ読みたくなくなるので、何十回も何百回も中断しながら。 あまりにも不愉快だから、どこまで不愉快なんだろうと思って、最後まで確認せずにはいられなかったのだ。 そういう意味ではひょっとしたら狙い通りだったのかもしれない。 絶対数としては大したことないにしても、過去最高の売り上げだったらしいからね。 次回作が売れるとは思えないけど。 反対に金でも貰わないと割に合わないよ。 |