ディアブロ3、PS3版

少し上の堕落 2014_04_20

 

「ハック&スラッシュ」という言葉を最近になって知った。
昔からある言葉らしいのだが、全く聞いた覚えがない。
どうやらシナリオよりも戦闘を重視するRPG的なモノを指すらしい。
有名なところだと「ディアブロ」なんかが代表的なシリーズなんだとか。
そういえば、あの手のタイプはPCで体験版やると、大抵すぐに投げ出してたな。
すごく不毛な気がして。
プレイしてなかったら、言葉を知る機会もなかったのかな。
遊びたいゲームも見当たらないし、『ディアブロ3』でもやっとこうか、と思ったのは、どんなもんか確認してみたかっただけのことである。

最初触った時は、なんじゃこりゃって感じだったな。
動きが遅い「イース」みたいな感じ。
ただひたすら斬る。
レベルアップは頻度が異様に低くて、装備を拾うところに成長を感じなければならないようだ。
シナリオはホントにオーソドックスで、あって無いようなもんだった。
最初は、これ面白いんかな?と思ったな。

ところが、やってると意外と続けられるんだ。
ジャキン、ジャキン、ドカーン!みたいな効果音がリズミカルで、まあまあプレイが苦にはならない。
単調ですぐに止めたくなるけど、少し休むとまたやりたくなる。
マップが埋まっていったり、アイテムがいっぱい出てくるのもイイのかな。
成果が感じられるから。
所々、ちゃんと避けないと勝てないイベントボスも出てくるから、何となくゲームしてる気にはなるな。
コマンド選択するだけのRPGなんかよりは多少誇らしいかもしれない。

すごく不毛だな、と思いながらやってたけど、結局最後までプレイ出来ちゃったから、たぶん面白かったんだろうね。
自分では特に面白いと思った記憶は無いんだけど。
おそらくそういうところを狙ったゲームなんだろう。
あんまり頭使わなくても、何となくプレイし続けられるという。
実質的にはそれほど日本のゲームと変わらないが、少なくとも手を動かしてないとダメでしょ的な雰囲気は感じる。
堕落してしまった日本の水準よりは少しだけ上のところでバランスを取ろう、という狙いなのかな。



<後日談 2014_11_12>
読み返してみたら、「少し上の堕落」という表現は紛らわしい事に気付いた。
堕落の程度が上なのではなく、ややマシな堕落という意味。
評価でいうなら、Dじゃなくて、D+。


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