新・御神楽少女探偵団_2

名前に騙される 2004_04_06-07

 

初めてPSの『御神楽少女探偵団』をプレイしたとき、これはそれなりに認めなければならないだろうな、という感触を持っていた。
というのも、「御神楽少女探偵団」シリーズには「トリガーシステム」が採用されていたからだ。
これはプレイヤーに重要な証言を制限回数内で指摘させるシステムである。
制限回数内にすべてを指摘できなければ、ゲームオーバーになってしまう。
つまりそれはプレイヤーに事件を考えさせることになるので、ただ読ませるだけになった昨今のアドベンチャーゲームよりも高く評価したい気持ちがあったのだ。

一方で、メチャメチャ面白いわけでもないよなあ、とも感じていた。
時々理詰めではわからないと思われるポイントがあるのだ。
それはわかんねえよ、と思ったものである。
まあ、腹を立てながらプレイしていたからかもしれないのだが。

ところが、今回『新・御神楽少女探偵団』をプレイして、やっとわかった。
このゲームは謎解きをやらせているんじゃない。
フラグを指摘させているんだ。
「トリガーシステム」というそれらしい名前に騙されていた。

通常のアドベンチャーゲームでは、発言を聞くだけでフラグが立つわけだが、「御神楽少女探偵団」ではフラグを指摘しないと話が進まないようになっている。
しかし、次にどう展開するつもりなのかは作者にしかわからない。
だから理詰めではわからない箇所がでてくるのだ。
実際、謎解きだと思うよりも、フラグ指摘ゲームだと思った方がスムーズに進められる。

「逆転裁判」やってるときなんかは、証言と食い違う証拠品を捜していくとき、頭の中で矛盾のストーリーを構築している。
頭が回転しているのを自分でも感じるのだ。
ああいうのに比べると、フラグ指摘ゲームってのは、やっぱり喜びとして少し落ちるな。
もちろん、何にも考えさせないよりはマシなのだが。



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