初めてPSの『御神楽少女探偵団』をプレイしたとき、これはそれなりに認めなければならないだろうな、という感触を持っていた。 というのも、「御神楽少女探偵団」シリーズには「トリガーシステム」が採用されていたからだ。 これはプレイヤーに重要な証言を制限回数内で指摘させるシステムである。 制限回数内にすべてを指摘できなければ、ゲームオーバーになってしまう。 つまりそれはプレイヤーに事件を考えさせることになるので、ただ読ませるだけになった昨今のアドベンチャーゲームよりも高く評価したい気持ちがあったのだ。 一方で、メチャメチャ面白いわけでもないよなあ、とも感じていた。 時々理詰めではわからないと思われるポイントがあるのだ。 それはわかんねえよ、と思ったものである。 まあ、腹を立てながらプレイしていたからかもしれないのだが。 ところが、今回『新・御神楽少女探偵団』をプレイして、やっとわかった。 このゲームは謎解きをやらせているんじゃない。 フラグを指摘させているんだ。 「トリガーシステム」というそれらしい名前に騙されていた。 通常のアドベンチャーゲームでは、発言を聞くだけでフラグが立つわけだが、「御神楽少女探偵団」ではフラグを指摘しないと話が進まないようになっている。 しかし、次にどう展開するつもりなのかは作者にしかわからない。 だから理詰めではわからない箇所がでてくるのだ。 実際、謎解きだと思うよりも、フラグ指摘ゲームだと思った方がスムーズに進められる。 「逆転裁判」やってるときなんかは、証言と食い違う証拠品を捜していくとき、頭の中で矛盾のストーリーを構築している。 頭が回転しているのを自分でも感じるのだ。 ああいうのに比べると、フラグ指摘ゲームってのは、やっぱり喜びとして少し落ちるな。 もちろん、何にも考えさせないよりはマシなのだが。 |