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『デスマッチラブコメ!』。 タイトルがイイよね。 ラブコメなのにデスマッチっていうところが。 告白されると爆死する謎の呪いをかけられた主人公が、告白を避けながら女の子を攻略するノベルゲー、それもおそらくギャルゲーに属する作品である、これは。 概要だけ聞くと面白そうでしょ。 ところが、そんなに甘くはなかった。 読み始めてすぐにダメだと思った。 文章が幼稚なの、異常なまでに。 情景描写が全くなくて、主人公の独白と仲間達との会話だけが延々と続く。 ただひたすら女の子や友人とワチャワチャやってるだけ。 ラブコメだから仕方ないといえば仕方ないのだが。 これには耐えられなかった。 すぐに止めて、それ以来ずっと放置したままだった。 最近になってあまりにも勿体ないと思い返して、スキップを多用しながら、何とかトゥルーエンドまではやった。 タイトルに偽りはなかったよ。 ホントにタイトルそのままの内容。 別に悪い作品ではなかったと思う。 たぶん好きな人ならこれでいいんだろう。 やってて思ったのは、コメディには成果がない、つまり得がないって事。 デスマッチを生き抜くことには価値を感じられる。 ラブの部分も、まあ、可愛い女の子をゲットするのは悪くない。 問題は、コメディであるということ、そのものには価値がないって事だな。 その場その場で面白いと感じられるかどうかだけの話なのだ。 面白いと感じられなければ、ワチャワチャやってる会話がホントに無駄以外の何物でもなくなってしまう。 歳のせいもあるんだろうけど、これはしんどかった。 今後は「コメ」がタイトルに付いていたら、ちょっと警戒せざるを得ないな。 これを楽しめないということは、本来は恥ずかしい事なのかもしれないが、それも仕方がない。 感じ方は人それぞれだし、歳を取れば受け入れられないことも出来てくるよ。 |