静電容量方式のタッチパネルはゲームに向かない。 私はそう主張してきた。 静電容量方式では自分がタッチした思っている場所やタイミングと実際の入力がずれていることがしばしばあって、ゲームとの信頼関係を築くことが出来ないからである。 少なくとも、精度を出す音ゲーなんかはやる気がしないね。 しかし、指を離さないのであれば、あるいは指の変位だけを読み取るのであれば、実は極めて優れた入力デバイスである事に今頃気付いた。 これはシューティングゲームに革命をもたらすかもしれない。 大分前からAppleArcadeに「怒首領蜂」があると聞いてはいた。 でも検索しても見つからない。 なんでだろう?とは思っていたのである。 最近になって、AppleTV4Kではプレイできない事に気付いた。 タッチ操作だから、基本的にスマホ・タブレット向けのアプリだったのである。 幸いにして第7世代iPadでも動くようだったので、早速やってみた、『怒首領蜂 大復活HD+』を。 やってみて、とにかく驚いた。 『怒首領蜂 大復活HD+』の良し悪しはよく分からないが、タッチパネルでの操作が凄くイイの。 簡単でありながら、メチャメチャ微細なコントロールが可能だった。 ジョイスティックだったら神業かと思うようなコントロールが、ホントに簡単にできちゃうんだ、指だと。 iPadのタッチパネルが素晴らしいのかもしれないが、指が吸い付いているかのように細かく動かせるのである。 4回目でノーマルの1周目クリア出来ちゃったもん。 ある程度スコアアタックを意識しながらやってたのに。 自分のプレイに自分で驚いた。 しかも、ですよ。 ジョイスティックと違って、移動速度が一定じゃないの。 ゆっくり動かせば細かく操作できるし、素早く逆サイドに移動することも出来る。 前もって移動しておかないと間に合わないとか、端に追い詰められて逃げられないとか、そういうのがないんだよ。 これはマジで凄い。 シューティングゲームの革命だ!って思ったな。 これならかつて脱落していったゲーマー達も、あるいは新規のゲーマーもプレイできるはず。 もっとも、私が知らなかっただけで、世間の皆様はとっくに知っていたのかもしれない。 『怒首領蜂 大復活HD+』のように押しっぱなしの2Dシューティングが他に存在するのかどうか、それすらも私は知らないのだが。 いずれにしても、食わず嫌いが良くないことは間違いない。 静電容量方式には静電容量方式に向いたゲームがあった。 そういう意味では、押しっぱなしでプレイできるように設計された『怒首領蜂 大復活HD+』が優れているとも言えるか。 |