PSV、アンチャーテッド −地図無き冒険の始まり−

男と生まれたからにはクラウン 2012_01_29

 

ゴミ捨て場にいくと、ご近所のBさんによく会う。
このBさんが使うゴミ捨て場は私と違う場所にあり、本来ならば会うはずはない。
にもかかわらずよく会うのは、Bさんがゴミ捨て場の近くに駐車場を借りているからだ。
どうやら息子さん用に車を買ったために、自分の車がはじき出されたらしい。
私は車を見ても車種が判別できないのだが、おそらく2500ccクラスであろう高級そうな車が駐めてあった。
Bさん家って儲かりそうな家業に思えないんだが、車に金かけてると景気が良さそうな印象は受けるな。
車にステータスを感じる人が少なくなった今だから、尚更そう感じるのかもしれない。
そういえば、死んだ親父も20年ぐらい前には「男と生まれたからには一度はクラウンに乗ってみたい」と言ってたな。
年配の世代には車への憧れがあったんだろう。
「車なんか走れば何でも一緒だろ」とか言って私は買うのに反対したのを思い出したよ。
今にして思えば、買わせてやればよかったな。
結局コロナとカローラしか知らずに死んでいった。
死んで子供に財産残しても何にもなりゃしない。
ホントに悪いことをした。

私が死んでも、財産を残す相手は姪しかいない。
年頃になってあんまり話してくれなくなった上の姪と、いつまで経っても懐かない下の姪に財産をくれてやるのも、馬鹿らしいような気がしないでもないな。
我慢してもしょうがないから金は使っておくべきだ。
ところが最近欲が無くて、全くなんにも欲しくない。
何か買い忘れてるものはないかなーと考えていて、一つ思い出した。
PSVitaを買ってなかったよ。
どうせ同発のゲームなんか面白くないんだろって思って、マークから外してた。
人間いつ死ぬかわからんし、いま買っとかないとまずいか。
私はBさんに会って、はじめてPSVitaを買う気になったのである。

しかしいざ買ってみると、やりたいゲームはまるで見あたらない。
仕方がないから、一番お金をかけてそうな作品をチョイスしたら、『アンチャーテッド −地図無き冒険の始まり−』になってしまった。
さすがにもうちょっと飽きたな、「アンチャーテッド」も。
ついこの間『3』やったばっかりだし。
お話にもいい加減、目をつぶってやれなくなってきた。
あるかないかわからない財宝目当てに、いったい何百人殺したら気が済むのか、呆れてモノも言えない。
雑魚敵を簡単に殺すくせに、自分は捕まっても殺されないのとか理不尽だし、最初からボスを殺しとけっていうんだよ。
そうすれば、あんなにたくさん死なずにすむのに。

ゲームの方も今ひとつWii/DS世代を理解できていない気がする。
置き換える対象の行為との入力の同一性と、画面上の動きとの入力の同一性とは、また別物だからね。
後者の場合はタッチパネルを使うことがボタンを使うより有利でないとあんまり意味がない。
同発とはいえDSが発売されてずいぶん時間が経つんだから、もうちょっと高いレベルが求められてしかるべきじゃないか。
背面タッチパネルも有意な使い道は示されていないしね。
新鮮味はまるでなかったな。
ホールドしたときに両手の親指がどこにくるかとかも、もうちょっと考えた方が良いかもしれない。
全般的にこなれていない感じはあった。

その反面、PSVそのものの印象は割とよかったな。
素直に高精細大画面タッチパネルには筋の良さを感じた。
なんだかんだいって綺麗なのに越したことないし、前にも書い
たけど2画面よりは1画面の方が優位であると私は思っているからね。
3DSは上画面を使いたがるから、下の使い方が難しいと感じていたけど、PSVの方がむしろDSの後継たり得るんじゃないか。
ボタンもストロークが深くて3DSよりずっと押しやすかった。
今ひとつ売れてないのは高いからでしょ。
メモリカード込みで2万を切ってくるぐらいになれば、普及するんじゃないかな。


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