クロス探偵物語_3

合点のいったこと 2006_07_24

 

今頃になって、SS版の『クロス探偵物語』が手に入った。
思いがけないこともあるものである。
一時期、SS版は非常に入手しにくかったのだが。
折角なので、押し入れから久々にSSを取り出して、プレイしてみることにした。
今でもSSはちゃんと動く。
さすがに電池は切れていたけど。

意外に新鮮だったな、『クロス探偵物語』。
プレイしたのが7年も前なので、内容をすっかり忘れいていた。
ああ、はいはい、あれね、って感じで思い出しながらやるのも楽しいものである。
しかし、楽しいだけじゃなくて、いろいろ気付くこともある。
7年も経てば、私の感じ方も変わるからね。

しかしまた、登場してくるの、女の子ばっかりだな、このゲーム。
絵が劇画調だからギャルゲーっぽく感じなかったけど、よくよく見るとギャルゲーだ。
友子ちゃんの服が毎日替わっているあたり、妙な拘りがある。
しかも下ネタが多い。
極めて男視点のゲームだな。
男の立場からすると、ムッツリはいただけないのでオープンにしたいもんなんだ。
女性はイヤかもしれないが。
前にやったときより、私はもっと笑えたような気がする。

それはそうと、開始早々、もう一つ面白いことに気がついた。
典型的な敏腕探偵のイメージ、が出てくるシーンがあって、その絵はどう見ても神宮寺三郎だった。
やっぱそういうところで縁があるんだな。
後に神宮寺を引き受けることになるんだから。

このことは私の中で合点がいった。
『クロス探偵物語』でこれだけ生き生きと描ける人が、神宮寺で『Innocent Black』を書くとはどうしても思えなかったのだ。
あれは酷い話だったからね。
やっぱりこの人は引き受ける前から神宮寺のイメージを強く持っていて、キャラが動かなかったんだよ、きっと。
しかも、新宿で、ヤクザがいて、メインの登場人物はこうで、って決めごとが多くて、なかなか思うようにならなかったんじゃないか。
だから、殺人マシーンみたいな変な敵が出てきちゃうんだよ。

『クロス探偵物語』をプレイすると、やっぱりこっちの続編を頼むよ、って言いたくなるな。
神宮寺は神宮寺で良いけど、自分で創ったキャラの方がきっと動かし易いでしょ。
ゲーム創っても儲からない時代だけど、頑張れよ。
『Innocent Black』の事は忘れるからさ。



(でも、よく考えたら、また巨悪と闘いそうでイヤだな)





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