手が届くところにある目標 2000_03_05
手が届くところにある目標 2000_03_05
ゲームって難しくなったな、と思うことが多くなった。
特にアーケードゲーム。
年末に買ったゲームの中でも、アーケードからの移植作「バーチャストライカー」
と「バーチャロン」は異常なほどに難しく、とても手に負えない状態が続いている。
「バーチャロン」に至っては、専用コントローラーを購入するくらい意気込んで臨
んだのだが、最弱モードでも3回戦目を勝つことが出来ない有様だ。
以前「THE HOUSE OF THE DEAD 2」でも感じたことだが、今どきのアーケードゲー
ムはちょっとどうかしている気がしてならない。
もうアーケードからの移植は買うまい、買うまい、と思いながらも、また買ってし
まったのが「CRAZY TAXI」だった。
面白いと思った。
しかし反面、目標がないな、とも感じた。
今どきのゲームにしては珍しく、上手くならなくてもそれなりに面白いと感じられ
るのだが、何を目指して良いのかわからず上手くなりたいと思えなかった。
しかしながら、意外なところに取っ掛かりはあったのだ。
メニュー画面の上から3番目にある『CRAZY BOX』という項目を全く視野に入れて
いなかったが、ちょっと試しにとやってみたところ、右手の人差し指が真っ赤にな
るほどのめり込んでしまった。
『CRAZY BOX』とは、ゲーム中で使用するテクニックを駆使して課題をクリアする
モードだ。
特にボーリングのピンをドリフトで倒すステージでは、1時間近くただひたすらド
リフトし続けることになった。
おかげで随分とドリフトが上手くなった。
このとき私は、ああ、目標があるっていいな、と思った。
それも頑張れば手の届くような。
それがあれば、まだ私もがんばれる。
逆に言えば、そういう心配りのあるアーケードゲームがなんと少ないことか。
このまま行くと、アーケード業界は大型体感ゲームを除いて消滅してしまうだろう。
大型体感ゲームというのは、いわば『遊園地』のアトラクションの様なもので、そ
んなゲームばっかりになったら、もはやゲームセンターなどとは呼べない。
アーケード業界だって、プレイヤーに遊んでいただく、という姿勢を持たなければ
ならないと私は思うのだ。
是非ご一考願いたい。
そういう意味では、「バーチャストライカー」なんかにも言いたいことはあるよう
な気がするが、それはまた機会があれば書くことにしたい。
追記 2000_03_10
とうとう『CRAZY BOX』も残すところ1課題だ。
力が入りすぎで左手が痛い。(アナログパッドとはいえ、力を入れる必要はないの
だが、どうしてもブレーキは力んでしまう)
ここまでやったんだからと、私は成果を試すためにアーケードモードで遊んでみる
ことにした。
実を言えば、ものすごく腕が上がっていることを期待していたのだが、期待したほ
ど顕著な進歩があるわけではなかった。
しかし、とても面白かった。
『CRAZY BOX』を始める前より遙かに。
これって凄いことだ。