『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』のPSVita版を買ったのは、CGが綺麗だからという理由ではなかった。 調べてはいないが、おそらく3DS版は手触りが悪いだろうと思ったからである。 以前から私が主張していることだが、3DSの一番悪い使い方は、上画面をメインで使いたいばっかりに下を差分入力に割り当てることだと思う。 使い方という意味ではDSよりも後退している作品が極めて多い。 操作対象物を直接タッチした方が絶対に優位であると私は思っている。 となれば、『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』もPSVita版の方が優位であろう、というのが買う前の見立てであった。 しかし、やってみたら意外と手触りは悪かった。 PSVitaをホールドしてるから、親指でタッチしたいのだが、ターゲットが小さくて思いどおりにならないことが多かったんだ。 壁のボタンとか、絶対に一発で押せないんだよ。 文字入力もやりにくい。 画面一杯に使えばいいのに、なぜかキーボードが中心に集まっていて、すっげえ小さいの、キーが。 ドラム式の鍵を開けるときも、狙ったところで止められない。 静電容量方式だからなのかな、アレは。 このゲームには操作面で苦労させられた。 以上の経験からすると、やっぱり必要なのは、大画面の感圧式タッチパネルを採用したゲーム機なのではないか。 画素はともかく、大事なのは液晶の大きさ。 10インチくらい欲しい。 今どき家の外で携帯ゲーム機を使うことはないから、コンパクトに作る必要ないじゃん。 物理キーは大きくゆったりデザインすればイイ。 と考えると、それって本来WiiUが狙ってたところだと気付く。 WiiUのコンセプトは間違ってないんだ。 予想よりも大画面タブレットが早く普及してしまったり、思ったより電波が届かなかったりしたせいで失敗したけど、方向的にはこれでいいんじゃないかな。 どうせ家の中でしか遊ばないなら、テレビに出力したいという要請も出てくるだろうな。 無線でミラーリングと2画面とを両方使えたら、なお良いだろう。 つまりWiiUの逆だ。 タブコン側が本体になるゲーム機。 任天堂の次世代機NXがそういうのだったら大歓迎だな。 据置と携帯機を統合するゲームとして普及しそうな気がする。 <余談> NXの詳細発表後に任天堂株を買おうと思っていたが、『ポケモンGO』のブレイクで手遅れに。 あれは読めなかった。 |