ニッポンのあそこで

文句を言いながらもクリアするからには 2008_07_15

 

『ニッポンのあそこで』がようやく終わった。
たぶん、プレイ時間を合計したら大した時間にはならないのだが、えらく長いことやらされた感じである。
例によって『ニッポンのあそこで』の説明はしない。
メンド臭いから。

最初のうちは、このゲーム凄くいいなあ、という感じがあったのである。
やってることは単なる名所紹介なんだけど、上手いことゲームに組み込んだな、と思った。
「ギョ」が名所を飲み込んでいて、それをはき出させるというのが良いじゃないか。
最初のうちは結構知的好奇心をくすぐられたな。

しかし、だんだんどうでもよくなってきた。
地元の話ならいざ知らず、見も知らぬ土地の話なんか興味ないわな。
行ったこともない地方都市の一番大きなビルとか紹介されても知らんわい、そんなもん。
終盤に差し掛かる頃には早くやめたい気持ちでいっぱいだった。
「ギョ」を釣るったって、おんなじ事を繰り返しているだけだからな。

それでも、なんとか最後までプレイできたっていうのは、やっぱり手短なところに目標があって、常に達成させるように設定してあるからなんだろう。
あと何匹つったらクリアです、クリアするためにここへ行って、と明示されているからなんとかできる。
あれを、自由に釣ってください、といわれたら、おそらくプレイし続けるのは無理だろうな。

RPGなんかやってていつも思うのだが、プレイヤーは少々難しくても、さらにはそれが特段面白いことでなくても、解決課題とその解法が目の前に示されていればやる。
文句言いながらもやる。
クリアしてからゲームの批評ページに、くそゲー!!とか投稿しながらも最後まで大抵やってしまうものである。
お金を払ってるからな。

文句言いながらもやったって事は、たぶんその構成は正しかったのである。
同様に、『ニッポンのあそこで』も正しかったんじゃないか。
既存の地図データを利用して、ちょっとしたアイディアでそれなりの満足感を与える作品として狙い通りだったのかもしれない。


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