いや、凄いな、『ワールド・デストラクション』。 超ウザイ。 エンカウント率高いのに、戦闘モーションがゆっくりだから、時間がかかってかなわんわい。 このゲームを創った連中は一体何を考えて作ったのか。 一度全員撲滅されて欲しいモノである。 ところが、中盤ぐらいから少し苛立ちも収まってきた。 決して戦闘のテンポが上がったからではない。 にもかかわらず、何となく快適になってきたような気がするのである。 私は騙されていた。 このゲームにはカスタムポイントというのが経験値とは別に設定されていて、自分で技の習熟レベルに割り振ることが出来る。 その中でも打撃系の技はレベルMAXにすると技と技を連結出来るようになるのだ。 連打系の技を連結すると、一度に20発以上もの攻撃がヒットして、割合早く戦闘のカタがつくような気がするのである。 パパンッ!パパパパパパパパパパンッ!!と連打が決まると何となく嬉しい。 しかしながら、よくよく考えてみると、これはおかしいな。 ただ一回ボタン押してるだけなんだから。 タイミングを合わせたわけじゃないし、連打すらしていない。 一発威力の大きい攻撃が当たったのと結局は同じことなのである。 むしろ時間が無駄になっているだけ。 なのに何となく嬉しい。 こういうのが日本のRPGが磨いてきたテクニックだな。 プレイヤーは何にもしてないのに、何かやった気になるという。 何か成果が出ているような気になるという。 これほどつまらないゲームでもそれなりに時間がつぶせるように作ってあるわけだ。 中盤ぐらいからやるのがだんだん苦痛じゃなくなってきた。 こんなゲームがクリアできてしまう自分が怖い。 どんだけ暇人なんだろうか。 寝る暇惜しんで遊んでいるつもりなのだが・・・。 |