宝島Z バルバロスの秘宝_3

この世界にいることの気持ちよさ 2007_11_15

 

エンディングを迎えてからも、私はまだプレイを続けている、『宝島Z バルバロスの秘宝』を。
このゲームにはある一定の条件を満たすと出現する隠し宝箱があって、エンディングに到達したからといって終わりではないのである。
隠し宝箱の出現条件には、気付いていなかった謎の解法も含まれており、「そういう方法があったか!」、と改めて驚かされている。

しかし、実は隠し宝箱探しをするのは、必ずしも楽しいワケではない。
というのも、ちょっと普通にやっていたら思いつかないような出現条件が多くて、まずヒントを集めるところからやらなければならない。
これは本気でやろうとしたらなかなか骨だな。
相当時間がかかるので、得られる喜びとのバランスからすると、あまりお得ではないかもしれないのだ。
まあ、イヤなら攻略wikiを見ればいいのだが、見てやるぐらいならはじめからやらなければいい、という気もしないではない。
それこそ時間をつぶしているだけである。

それでも私がこのゲームを続けているのは、やはりこの世界に居ることが気持ちいいからなんだろうと思う。
好きになっちゃったんだ。
このゲームのキャラクターには愛がある。
それはもちろん、私が勝手に感じているだけなのだが。

このゲームをプレイして最初に凄いな、と思ったのはオバチャという復活&ヒントチケットを販売するおばちゃんだった。
ピエロをモチーフにした?ようなキャラなのだが、自分でチケットを販売しておいて、自分が復活&ヒント神になって出てくる。
ゲームの中で復活したり、ヒントをもらったりすることに合理性を求めないで、茶化してプレイヤーをいなしているのである。
あの辺のセンスは素晴らしいな。
あれを観ただけでかなり惹きつけられた。

もちろん、オバチャだけでなく、他にも素晴らしいキャラは一杯いるよ。
私が一番好きなのは、ドラゴンの子供だな。
終盤の1ステージに出てくるだけなのだが。
めちゃめちゃ可愛い。
なでたりあやしたりして機嫌を取らなければならないのだが、仕草や表情が可愛くて仕方なかった。
出来ることなら一緒に暮らしたい!
ほんの1ステージにだけ出てくる、いわば謎解きのワンピースに過ぎない一キャラにすらこれだけの愛情(労力)を注ぎ込めるというのは、ただごとじゃない。
このゲームは安くないな。
きっちりいい仕事してる。
おそらくはじめからワールドワイドで売るつもりだったんだろうけど、良く開発資金が降りたものである。

お陰様で、私は依然としてこのゲームの世界に留まることが出来ているのだ。
本来ならばマリオの新作をやらなければならないのだが、どうにもディスクを入れ替えたくないんだから仕方ないよね。


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