古来、エロゲーにおいて「妊娠」はバッドエンドであった。 古来たって精々30年の歴史しかないけどね。 だって妊娠すると、それ以上できなくなるし、責任とらなきゃいけないでしょ。 ところが、今「妊娠」はどちらかというとグッドエンドなのである、驚くべきことに。 ここ10年15年ぐらいの現象かな、これは。 しかもほぼ必須らしい。 今や妊娠エンドがないと文句言われるんだって。 あんまり好きじゃないけどな、私は。 これを私はかなり前からちょっとマズイなと思っていた。 なぜかというと、どうも「妊娠」を男性に対する女性の一方的な奉仕と捉えている節が感じられるからだ。 主人公は全く責任をとる気配がないものが多いし、身体的なリスクに関する記述も大抵はない。 見る人が見たら怒るだろ、たぶん。 女性の人権団体とかに目を付けられたらやばいかな、と私は心配しているのである。 まあ、世相を反映しているのかもしれないけどね。 ホントは子供、というか家庭は持ちたい。 でも、エロゲーやるような連中は女性にモテないだろうし、モテなきゃ結婚も出来ないだろうし、そうすれば子供も持てない。 あるいは経済的に結婚できないような層がエロゲーやってる可能性もあるだろう。 社会的に価値のある行為に置き換えることで得をするのがテレビゲームなんだから、当然と言えなくもないか。 そんな昨今、『CONCEPTION 俺の子供を産んでくれ』ってゲームが発売された。 いよいよ来るところまで来ちゃったって感じだよね。 コンシューマでこのタイトルはないだろ。 どんなゲームなのか、一応確認しないわけにはいかなかった。 やってみたらすぐに分かるんだけど、ホントに妊娠するわけじゃない。 儀式を行って、星の子という名の兵士を生産するだけである。 巫女の好感度を上げていくと強い星の子が生まれてくる、というあたりでギャルゲー要素をダンジョンRPGにミックスしているわけだ。 あんまり頭を使わないので、ラジオでも聴きながらやる分にはそう悪くないゲームかもしれないけどね。 少なくとも明らかに名前負けはしている。 たぶんタイトルを考えたヤツは知ってるんでしょ、エロゲー界のトレンドを。 上手いネーミングだし、売り上げに貢献したかもしれない。 現に私も買わずにはいられなかったわけだから。 でも、期待してたらガッカリだよね。 なに期待してんだって話だが。 |