『DEAD SPACE』は思いがけず面白かった。 終わってからもっとやりたい気分だったので、Wii版の『デッドスペース エクストラクション』をやってみることした。 こっちは日本でも発売されている。 もっとも、『DEAD SPACE』とは違って、ガンシューティングなんだけど。 やり始めて気づいたが、そういえば「バイオハザード」にもあったな、Wiiでガンシューティング。 もともと似てるゲームである上に、性能の低いマシンで見栄えを頑張ろうとすると、やることも同じになっちゃうんだろう。 折角だから、比較がてら『バイオハザード ダークサイド・クロニクルズ』もやってみることにした。 そうすると、ちょっと面白いことに気づく。 『デッドスペース エクストラクション』をやり始めると、すぐに気持ち悪くなる。 というのも、画面を振りまくるからだ。 落ちている弾薬をポインティングして拾うのだが、やたらめったら視界を振るから一瞬しかアイテムが画面に入らなかったりする。 つまりそこをゲームにしているのである。 考えてみれば当たり前のことで、プレイヤー側に視野の自由はないから、ゲームは実質、座標を合わせてボタンを押すことしかない。 負荷の提供の仕方に限界があるんだよな。 だから、アイテムを取りにくくすることをゲームに組み込んでいるのである。 エイリアンがいつ出てくるか心配だからと、主人公が周りをキョロキョロ見ていることにして。 ただし、敵と戦闘するときには画面はほぼ固定されるから、戦闘中は酔わない。 おそらく「DEAD SPACE」は部位破壊を狙っていかなければならないから、画面を揺らす負荷までは加えなくていい、という判断なんだろう。 一部のシーンでは画面が動くこともあるけど、その場合は大抵狙う場所が大きめに取ってあった。 結局は負荷の程度を考えて、そうなっているのである。 一方で、『ダークサイド・クロニクルズ』は、それほど画面は振らない。 アイテムを取る機会を制限するという意味では、ある程度はあるにせよ、『エクステンション』よりは控えめにしてあった。 しかし、逆に戦闘中はむしろ画面を振ってくるんだな。 たぶん、部位破壊がないから、当てるだけなら簡単すぎるという判断なんだろう。 ヘッドショットはあるけど、狙わなきゃいけない訳じゃないし。 両方とも、やれることが限られている中で、どうにかゲームを組み込まなきゃならないという事情が透けて見える。 負荷が十分にあれば加えなくてもいいし、なけりゃ足すしかない。 似たような生い立ちのゲームが、同じような状況に置かれても、元々の設計が違うと見せ方が変わってくる、変わらざるを得ないんだと解るわけである。 <後日談 2010_11_10> 折角だから、『アンブレラ・クロニクルズ』の方もやってみた。 『ダークサイド』よりオーソドックスな作りだな。 あんまり視野を動かさない。 ガンシューティングとしてはこっちの方が落ち着いてプレイ出来る。 先に『アンブレラ』があったから、表現を変えなきゃならなかったのかもしれん。 武器の切り替え方法が変わったのは、『ダークサイド』が『デッドスペース エクストラクション』をまねしたのかな? というのも、『アンブレラ』の方は武器の切り替えを頻繁にミスったから。 ボタン一つでぐるぐる回していく方式だから、間違えやすかった。 |