ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし_2

GBAという選択がある幸せ 2004_11_24

 

『ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし』をプレイして、コンパクトにまとまってるってスゴクいいな、と感じていた。
このゲームには「かけら合わせ」という要素があって、小さな幸せ求めてあちこちに移動しなければならない。(詳しくは説明しないけど)
移動するときに、マップがコンパクトなので、スゴク楽だった。
おまけに、ダンジョンもコンパクトなので必要以上に同じギミックを繰り返しやらされる、ということもなくて、いやらしさを感じることもほとんどなかったな。
プレイしていてとても快適だった。

これはどこかのクリエイターの方が書いていたことなんけど、ゲームは開発規模に左右されてしまう、ということがあるらしい。
ゲームの価格は制作費に比例しない。
それは、流通マージンや記録媒体の価格がゲーム内容の制作費に比例しないからである。
定価3800円のゲーム開発費が5800円のゲームの半分、ではビジネスとして成り立たない。
ところが、クリエイターの持っているアイディアが4800円なり6800円なりのゲームに及ばないことが、しばしばあるんだそうだ。
そのため当初考えていなかった要素で水増しして、ゲームが創られてしまう。

このことは私たちも良く経験することである。
私の経験でいっても、この部分はいらないな、と思うことが良くある、ゲームの中には。
わざわざ高いお金を払って、つまらないゲームをやらされているわけだ。
たいへん弱ったことである。
(私の読んだHPの主は、NDS用に3800円・4800円のゲームを創る際ですらスケールが大きすぎることがあり、アイディアを小さく安く実現できるようになるといいな、という結論だったように記憶している。『くまうた』の制作者の方だったかな?)

『ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし』がコンパクトにまとまっているのは、基本的には価格の要請ではなくGBA用だからなんだろう。
据え置き型よりも想定するプレイタイムが短くなっている。
表示領域が狭いから、長大なマップも作れない。
それはゲームをコンパクトに創ることが理にかなった世界なんだ。

ただGBAという選択がある幸せ、というのはある。
これがいいんだなあ。
ま、私はGBPでずっとプレイしていたわけだけど。



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