また同じようなゲームかと思ったんだよ、『COCOON』。 『LIMBO』や『INSIDE』と同じ人が創ったゲームだっていうから。 ひたすら右へ進んでいく謎解き横スクロールゲームかと。 そしたら、これは全然違った。 球体を使った謎解きが斬新! しかも、親切だった。 言葉による説明は何にもないのに。 GamePassに追加されたゲームの1ページ目にあったから、何となくやってみただけだったの、この『COCOON』。 最初は変なゲームだと思った。 主人公は虫人間みたいなデザインだし、いつもの如く説明は一切ない。 それでも、一見して目を引くところはあった。 このゲームでは基本的に謎の球体を使って謎解きをする。 この球体にはそれぞれ固有の機能があるし、重りとしてスイッチの切り替えにも使うのだが、それだけじゃないのだ。 球体の中に世界があるの。 そして、別の球体をその中に持ち込んだり、入れたまま運んだりできるの。 これは斬新だったな。 今まで見たことがない、こんなの。 ただ、プレイしている途中で、メンド臭くなる予感があった。 だって球体の種類が増えると、球体を入れ込む組み合わせが増えるでしょ。 試行回数が増えるからメンド臭いな、と思ったのである。 しかし、それは杞憂だった。 メチャメチャ親切。 退路を塞いだり、使わない球体を持ち込ませないようにして、余計な可能性を潰すように設計されていた。 おかげで、説明なしに突然組み込まれる新ルールに対しても、ごく自然と対応できたな。 だって、他に出来ることがないから。 出来ることがそれしかないとしても、自分で気付けるとすごく嬉しい。 ちゃんとゲームしてるって感じがしてね。 このゲームは素晴らしかった。 一見突き放しているように見えて、実はプレイヤーのことをよく考えて創られているのだ。 一連の作品の中では一番面白かったかな。 ストーリーは全然わからんけどね。 |