バルーンファイト in どうぶつの森+

クリスマスプレゼント 2001_12_27

 

クリスマスプレゼントをもらった。
といっても、『どうぶつの森+』の中でのことなのだが。

プレゼントは『バルーンファイト』というFCのゲームだった。
ファミコン全盛時、私はパソコンゲーマーだったので、当然このゲームのことも知らないのだが、やってみたら結構面白かったのである。
それは「上からぶつかった方が勝ち」という単純なゲームであった。

上からぶつかる、というからには敵を避けて上に行かねばならない。
そのために上昇ボタンをどの程度連打するのか?というところにゲーム性の中心があるように思う。
「どの程度」というところに面白さがあるわけだ。
それは画面が著しく美しくなった現在のゲームであろうと、昔のゲームであろうと変わらないのであろう。

ところで、私はこのゲームをプレイして驚いたことがある。
なんと「ボーナスステージ」があった。
そう、昔のゲームにはボーナスステージがあって普通だったのだ。
今どきのゲームにはもうない。

私は、ボーナスステージなんかいらない、と思った。
特別面白いとも思えなかったから。
だって、敵が出てこないんじゃ、面白くないじゃない。
どうして昔はボーナスステージがあったんだろう?

ボーナスステージって、自機を失わずに得点を稼げるものだ。
きっと「自機を失わずに」というところにポイントがあって、その時間は安心してプレイできる。
つまり「長くプレイできた方が良い」という発想なのだろう。
コンシューマーがアーケードの延長だったからかもしれない。

しかし、私はこうも考えるのである。
昔は喜びの総量が重視されていて、単位時間あたりの喜び量はあまり問題ではなかったのではないか、と。
プレイヤーがそれを望んでいたからではないのか、と。

今は間延びしちゃうから、ボーナスステージなんていらない。
世の中には楽しいものが他にいっぱいあるのだから。
喜びはぎゅっと詰まっていなければならない。
それもまたプレイヤー側の要請なのではないか。

私は思うのだ。
ゲームの面白さというものは、時を経ても変わらない。
しかし、やはりゲームというものは、変わってきている。
私たちが望んでそうしてきたのだ、と。

クリスマスの夜に届いたプレゼントは、私にそんなことを考えさせた。




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