『マリオ&ルイージRPG3!!!』の主人公は紛れもなくクッパである。 マリオ達はクッパの都合に合わせて動いているに過ぎない。 それはある意味当然でもあるのだが。 マリオ達は自発的にしゃべったり、何かをすることは出来ないんだから。 ゲーム界において任天堂ほどキャラクターを大切にするメーカーも他にないだろう。 セガなんかひどいもんである。 落ちぶれる前からソニックはしゃべっていた。 マリオは基本的にしゃべらないから、物語は別のキャラクターの都合によって発生する。 大抵は敵役がそれを担うだろう。 さらにマリオはゲームの説明をすることすら出来ないので、説明するためのキャラが必要になる。 今回の『3』でいえば、チッピーがそれにあたるだろう。(チッピーのほんとの名前忘れた) 実はマリオがしゃべらない、ということが、どんどんキャラクターを創造させる効果を持っているのである。 既存のキャラにそれらを担わせるとなれば、新しい創作部分を付加することになるだろうな。 すると、既存のキャラもまた膨らんでいくことになるのだ。 今回の『3』においては、概ねクッパとチッピーの掛け合いで物語は進んでいく。 しかしまた任天堂はクッパをどうするつもりなのか。 凄くいいやつとしてクッパを描いてしまったな。 意外と仲間思いで、優しいやつだ。 もうクッパを悪者に出来ないんじゃないか、これじゃあ。 クッパはPC(Playable Character)の地位を確固たるものにしてしまった。 最後の画面なんか、ずるいよ。 あれは感動するな。 チッピーはチッピーで面白いキャラだった。 最初に「星の精だからって何でも出来ると思わないで!」みたいなことを言うシーンがあるのだが、しょっぱなからありきたりのキャラではない印象だったな。 クッパと掛け合わせるにはこれぐらい強烈でないと駄目なのかもしれない。 前回のカバンくんとはえらい違いだった。 これは一回で終わらせるには惜しいキャラだ。 使わないと勿体ないお化けが出るレベル。 きっとそのうち何かで使ってくるのではないか。 マリオシリーズは続けば続くほど、キャラは新たに生まれ、描き込まれていく。 任天堂の資産はマリオのソフト一本の価値以上に豊かになっていくらしい。 マリオにはそれだけの力がある。 それだけの力を発揮させるように育ててきたってことだろうな。 <余談> そういえば、その昔マリオって映画になってたよな。 観てないけど、しゃべってたんだろうか。 |